2005年 My エロゲー総評 (表ver)







1.総合 BEST 5





順位 作品名 ( メーカー名 ) 総得点
1 パルフェ 〜ショコラ second brew〜
( 戯画 )
200
2 プリンセスうぃっちぃず
( ぱじゃまソフト )
195
2 つよきす
( きゃんでぃそふと )
195
4 処女(オトメ)はお姉さま(ボク)に恋してる
( キャラメルBOX )
180
5 ゆのはな
( PULLTOP )
165




2.部門別受賞作品



各部門 作品名 ( メーカー名 )
同人作品部門 空の上のおもちゃ
( 半端マニアソフト )
デビュー作品部門 Nursery Rhyme −ナーサリィ☆ライム−
( Lump of Sugar )
シナリオ部門 パルフェ 〜ショコラ second brew〜
( 戯画 )
CG部門 プリンセスうぃっちぃず
( ぱじゃまソフト )
音楽 / BGM部門 夏音 -Ring-
( Breeze ! ! )
システム部門 プリンセスうぃっちぃず
( ぱじゃまソフト )
スマッシュヒット作品部門 処女はお姉さまに恋してる
( キャラメルBOX )
ベストスタッフ部門 丸戸史明、及びパルフェ製作スタッフ一同
( パルフェ 〜ショコラ second brew〜 / 戯画 )
主演男優
(主人公及び男性キャラ)
伊達 スバル
( つよきす / きゃんでぃそふと )
主演女優
(ヒロイン及び女性キャラ)
夏海 里伽子
( パルフェ 〜ショコラ second brew〜 / 戯画 )




3.総評コメント






 12/19現在、2005年にプレイした作品は55タイトル。 そのうち体験版と企画モノでレビューした炎多留III、そして2005年以前の
 旧タイトルを除く30タイトル(1タイトルは間に合わなかったので除外)で今回のランキングを選ばせていただきました。
 ただ本来なら本命タイトルが数多く出る12月タイトルをただの1作品もプレイできないミスを犯してしまって質、量共に少なくなってしまった
 事は許してください(;´Д`)人 流石の私も12/22に一気に6タイトル届いてもレビューは書けないので・・・・・・。
 それでは最初に総合ランキングから語っていきましょうか。









 総合BEST5


 ■第1位 パルフェ 〜ショコラ second brew〜


 正直、今年の4月にコレをコンプリートした瞬間に「ああ、これ以上の作品は今年は出てこないだろうな」という諦観に近い感情を抱くほどの
 文字通り「完成された作品」でした。 
 キャラクター同士の会話の面白さや人間関係の繋がり、伏線が多数存在していながら無駄なものが一切無く最後に全て回収されるという
 完璧に計算されたシナリオ、キャラクターの魅力ある設定とそれを余すとこなく表現した原画とCGの美しさ、シナリオを彩る素晴らしい音楽、
 そして快適という言葉では足りないほどのシステムの完成度・・・・・・部分的には優れている作品は他にもありましたけど、総合的にここまで
 完璧に近い完成度を誇る作品は他には無かったです。


 おそらくシナリオで異論を持つ方も多いでしょうが、私にはドツボに嵌りましたねw
 エロゲーの王道であるたった1人のメインヒロインの為に全てが存在しているという設定と伏線の
 張り方が最後のトゥルーエンドの感動に繋がったと私は思いますから・・・・・・例えるなら何話構成のTVドラマのように最終回で全てが
 昇華される作りは当たり前でありながらも、無駄な伏線を張ったまま終わったり、明らかに明後日の方向に話が進んだり、メインヒロインよりも
 サブキャラの方が話が面白かったりと見るも無残なモノが多い中で、決して作品のフィナーレを見失わずに物語にピリオドを打てたことが
 最大級の功績ではないかと結論づけたいですね。


 あと余談ですがパルフェプレイした後では他の作品をプレイすると粗が目立つ事目立つ事w(;´Д`)ァゥ
 特にシステム周りではイラつく事が多くて大変でしたけどね・・・・・・それだけにパルフェという作品から見習うべきものは多く、他のメーカーも
 恥じることなく見習って欲しい。 これだけ完成し尽くした作品はお手本というべきものでしょうから。


 まあ賛辞をいうとキリがなくなるので私がパルフェに送る最大級の賛辞は以下の一文ですw



 「2005年のエロゲーは2つしかない。


 パルフェとパルフェ以外の作品です」  



 あっ、唯一欠点を挙げるとすれば戯画の作品作りにおけるムラっ気という言葉では済まされない月とスッポン的な作品のクオリティーの差
 何とかならないものか。 文字通り愚にもつかないような駄作を連発するかと思えば、バルドシリーズのようなゲーム性の高い作品は作るし、
 それで今回のパルフェのような傑作も作れるのですから、買う側からするとある種ロシアンルーレットな要素を含んでいるのは頂けない。
 開発の分担や内部がどのようになっているかあまり興味もないけど、もう少し数を減らしてでも良質な作品を作ってくれると有難いのだけれど。




 ■第2位  プリンセスうぃっちぃず / つよきす


 圧倒的なパルフェの優位と比べると2位争いは熾烈を極めました。 私の中では2005年作品で最も期待していたプリっちと姉ゲーの傑作
 「姉、ちゃんとしようよ!2」で今や押しも推されぬ人気メーカーとなったきゃんでぃそふとつよきすのデットヒートは結局どちらも選べないまま
 同率2位というコウモリ的結果となりましたw 待って! 石を投げないで!!(´д⊂
 私がこの2つを同率2位にした理由はたった1つ。
 方向性の違う面白い要素があったからこそです。
 プリっちはそのゲーム性の高さとHシーンのエロさ、つよきすは会話のテンポの良さとテキストが素晴らしかったからでしょう。
 方向性が違うからこそ際立った良さが発揮された両作品に優劣を付けるのは難しかったですねw

 まずプリっちはなんといってもゲーム性の高さと中毒性はかつてプレイしたアリスソフト「大悪司」以来ハマりましたね〜♪
 実際にプリっち本編をクリアした後もカードバトルだけで2ヶ月以上は遊んでいましたからw 暇が出来たらカードバトルでハイスコアを狙って
 プレイするくらいに完成度が高く、それでいて単純なルールと美しいグラフィックを見ているだけで全然飽きませんでしたね。
 そして本編の作品もやや後半の魔女界編が賛否両論でしたが概ね楽しかったのと、Hシーンが予想以上に良かったのが功を奏していました。
 そういう意味では主人公の明るく大馬鹿野郎な性格が終始作品のノリを損なわなかったんじゃないかと私は思います。

 一方、つよきすも期待に違わぬ内容の素晴らしさは想像以上でした。 特にツンデレゲーとして期待されていたこの作品が最終的には
 ツンデレなんてどうでも良くなって、登場するキャラクターの魅力とテキストの面白さだけで十二分以上の出来に仕上がっていました
から。 
 ヒロイン全てが確固たる「個性」を持っていて、その魅力に主人公が惹かれていく過程が描かれているのも評価すべきだし、何よりそれを
 彩っていたのが抜群のテキストセンスでしょう。 やや元ネタが解らないと笑えないギャグでしたが解れば抱腹絶倒でしょう、これはw
 あとはヒロイン以外の登場人物、特に男キャラも味があって単なる脇キャラでなく、シナリオ的に重要な役割を担っているのも面白かった
 要素として確かにありました。 それと主人公の対馬レオもエロゲーに有りがちな無個性で消極的な性格・・・・・・と思わせておいて、一度
 キレたり、好きなヒロインの為になると一転して積極的な性格になるのが個人的には好ましかったです。
 一部攻略ヒロインのシナリオがダーク過ぎる点も些か気にはなりましたが、キャラクターの個性が随所で活かされた内容は殆んどケチの
 付けようもない良作でした。



 ■第4位 処女(オトメ)はお姉さま(ボク)に恋してる  


 今年は去年の暮れから目立ったタイトルがなく、不作の予想をしていた私にとって1月に発売されたオトボク
 今年のエロゲーシーンを活性化させた旗手でしたねw 
 それにしてもオトボクの人気は凄まじかったですね・・・・・・作品の内容は女装をした主人公が女子高に通うというさほど新しい要素が
 なかった筈が、まさかここまでの人気になるとは。 プレイした感想として在り来たりながらも丁寧に作品を作っている印象を受けましたし、
 確かに萌えゲーらしいキャラクターの魅力溢れる設定なのもウリでした。 そして初期の設定である女子高特有のノリを最後まで損なわずに
 維持できたのが最大の要因だったのではないかと思っていますが。
 シナリオ的にはオチがイマイチなところが勿体なかったのと、多少ご都合主義が入る点に目を瞑れば面白い作品であるのは間違いないので
 遊ぶ価値は十分あるでしょう。



 ■第5位 ゆのはな


 え〜と、この5位の選出はかなり難しかったです(;´Д`)  点数とボリュームでいえば文句なしでFate/hollow ataraxiaだったんですが、この
 コメントを書いている最中にどうしても違和感を憶えたので除外しました(ぉ 理由を書くとすれば、やはりFhaFate / stay nightの番外編の
 要素を含んだファンディスクだった点でしょう。 何より作品内容自体がどうにも2次創作的な印象が強く、1つの作品として楽しめるという点で
 問題が出てきたので外した訳です。

 で、繰り上がりという感じで申し訳ないのですがゆのはながランクインしました。
 ほぼ1年で一作のペースで作品作りをしているPULLTOPですが、リリース作品の安定感という点ではかなり信頼できるだけに、今回の
 ゆのはなも例外なく楽しめた作品でした。 金にガメツイ守銭奴の神様がヒロインという今までにない設定が大変面白かったんですが、
 当初期待していたお金を増やすようなSLG要素がなかったのが拍子抜けだったと言わざるを得なかったです・・・・・・そのせいか物語が
 マンネリになる部分もあったのが惜しかった。 ただ、それ以上に物語の暖かい雰囲気を損なわずにラストのエンディングまで持っていった
 手腕は流石と言いたい。 この手の作品はやはりハッピーエンドで終わらないと評価できないのですからねぇ〜♪









 部門別受賞作品 



 ■同人作品部門 空の上のおもちゃ


 今年はかなりの数の同人作品をプレイしましたけど、同人らしい独創的なシナリオとCGでいえば文句なしで空ちゃを選ぶしかないw
 ややシナリオに粗が目立ったものの、最後のシーンや物語の演出は下手な商業作品よりも価値はあるでしょう。 
 
 次点の作品はののの通信落日 -らくじつ-を。 短いながらも丁寧な作品内容は共感する部分は多かった。 随分昔の事だけど(ぉ


 ■デビュー作品部門 Nursery Rhyme −ナーサリィ☆ライム−


 といってもデビュー作品でプレイしたのはたった2つしかないんですが(ぇ
 その2つで文句なしでナーサリィ☆ライムでしょうねw 元々、同人作品での実績があって満を持して商業デビューしただけに完成度で
 言えば圧倒的だったんじゃないかと。 作品内容は萌えゲーながらも、他の作品のように中身がスカスカでなく、ちゃんと纏まっている点も
 評価できるところでした。

 次点はChuable SoftPure × Cure。 どうしても主人公の性格にウンザリさせられて辛口評価になってしまったのが悔やまれますが
 こちらも比較的良質の作品でした。


 ■シナリオ部門 パルフェ 〜ショコラ second brew〜


 文句なしでパルフェが受賞。 メインヒロインが全ての起因となるある意味王道シナリオながらも、計算された伏線の張り方といい、テキストの
 機知とセンスあるギャグ、キャラクターの設定・・・・・・一分の隙もない完成度はそのまま作品の評価に繋がったといっても過言ではない。
 結局はシナリオ=作品評価という基本を理解しつつ、ユーザーに飽きさせない新しいものを作り上げた点で今年の作品でこれに敵うものは
 なかったですね。 キャラの魅力とシナリオが拮抗して高次元のバランスを維持しているのも素晴らしい。 何かが飛び抜けて良いのではなく、
 あくまでバランスを維持しているからこそ評価したいと思う。

 そして次点はテキストとキャラの魅力が非常に高かったつよきすを。 このレベルでもトップを取れないのだから如何にパルフェが良かったか
 改めて納得してしまう。


 ■CG部門 プリンセスうぃっちぃず


 魔女っ娘に変身するシーン、Hシーンにおける精液の残るCG、カードバトルのエフェクトといい、今年屈指の美しさを誇っていたプリっち
 危なげなく受賞とヽ(´ー`)ノ 唯一残念なのがCG枚数が少なかったところぐらいでしたが、かんなぎれいさんの魅力を最大に活かした原画も
 効果的でした。 それを含めてキャラ設定も良かったということでしょう。

 次点はパルフェを。 シナリオ重視な作品でしたが決して手を抜かずCGの量と質もかなり良かったですね。 当然Hシーンも然り。


 ■音楽 / BGM部門 夏音 -Ring-


 去年から期待していたけど作品として総合ではやや期待を裏切った感がある夏音 -Ring-が音楽部門を受賞という事で一矢報いましたw
 受賞理由はなんと言っても使われているBGMの質と量は圧巻。 全44曲全てが作品の雰囲気を損なわず、盛り上げる楽曲に仕上がっている
 のは容易なことではないでしょう。 特にジャズ調の曲が多く、このBGMの収録されているサントラはかなりお気に入りだったりします。
 最近は高品質な楽曲が多いだけに、どれだけ作品とマッチしているかが重要なだけに夏音 -Ring-ももう少しシナリオが良ければと思って
 しまいますが・・・・・・。

 今回も次点はパルフェで。 全体的なレベルの高さは流石というべきか。


 ■システム部門 プリンセスうぃっちぃず


 正直この部門の選出は悩みましたねw 快適なゲームシステムのパルフェと高レベルのゲーム性のプリっちとでは甲乙つけ難い内容だけに
 難しかったですが、結局ゲーム性の高さと演出の良さでプリっちが受賞することに。 半端でなく楽しめるカードバトルはシンプルなルールでも
 組み合わせによって狙える点数が変わるだけにハイスコアを狙うために何度プレイしたことかw 演出も合わせると非常に中毒性は高い
 ゲームといえるでしょう。 良く有りがちなどうでも良いオマケのゲームと違って一つの作品として重要な点も評価理由です。

 次点になったものの、パルフェの快適で軽く、早いシステムは今後一つの標準となるべきシステム。 あのレベルのシステムを堪能してしまうと
 他の作品がタルくて仕方がないです(ぉ こういう所はどんどんインスパイヤして欲しいものです。


 ■スマッシュヒット作品部門 処女はお姉さまに恋してる


 やはり近年のエロゲーの状況を考えても異常と言うしかない盛り上がりでしたからw ソフトのリリースにしても初回版は瞬殺、通常版も
 予約殺到で増産の為に1週間発売延期というまずあり得ない事が起きましたね〜。
 リリース後も人気爆発でまとめサイトが出来たり、そしてPS2に移植、挙句の果てにTVアニメ化と未だに話題が尽きないあたり、不作と
 予想された2005年のエロゲー業界の牽引役となったのは確かでしょう。


 ■ベストスタッフ部門 丸戸史明、及びパルフェ製作スタッフ一同


 明確な目的を持って作品を作った方に献上する賞ですが、これまた文句なしでパルフェ製作に携わった皆さんに。
 パルフェをコンプリートして感じたことの一つに前作のショコラを超えるものを作ろうという意気込みを作品を通して我われユーザーに語りかけて
 くる
ものがありまくしたね。 実際にパルフェVFBでシナリオライターの丸戸史明氏がそう語っているのを見て、やはり作品でそれを伝えるだけの
 力を秘めた作品に仕上がったのは製作スタッフの意思疎通がしっかり出来ていたからでしょう。


 ■主演男優 (主人公及び男性キャラ) 伊達 スバル


 今年の作品で目に付いたのが意外と主人公を含めた男性キャラに随分と魅力のあるキャラが増えたことでしょうか。
 やはり主人公に魅力があると作品自体の感情移入度が高くなる傾向が強いのは当然でしょうけど(^^;;
 そんな訳で今回の受賞者はつよきすから伊達スバルを。 脇キャラとは思えないほどの良い男で、腕っ節も強く、料理が得意という家庭的な
 面もありましたが、やはり主人公を含めた幼なじみ4人の和を何より大事にしていたのが印象的。 きぬシナリオの終盤での台詞は涙なくては
 見れなかったです。


 ■主演女優(ヒロイン及び女性キャラ) 夏海 里伽子


 最初こそ地味な印象ですがエンディングまで見てしまうともう泣くしかない。 彼女の存在そのものがパルフェという作品の意味を含んで
 いるのですから・・・・・・物語上の伏線の全てが彼女に繋がっているという意味でも真のヒロインと呼ぶに相応しいでしょう。









 そんな訳で総合ベスト5の作品と部門別受賞作品を選んでみましたけど、如何だったでしょうか?
 結果としてパルフェ最優秀作品と部門別タイトル合わせて4冠達成となりましたが個人的には仕方ないかと。 むしろ他の作品が
 健闘しなかったらほぼ全てのタイトルを総なめする可能性が高かったんですから・・・・・・。

 プリっちも首位は取れませんでしたが部門別で2冠を達成して実力を発揮していましたね。 あとは総合入りしていないタイトルでは夏音
 音楽 / BGM部門の受賞も納得。 ただ、期待していた作品でなかったのが甚だ残念で仕方ない・・・・・・期待通りだったら間違いなく総合で
 食い込んでいたのになぁ・・・('A`)

 残念ながら12月の作品が間に合わなかったのが心残りですが致し方ないので納得してください。>諸兄
 そんな訳で2005年の私個人のベスト作品の総評でした〜♪





 







2005年12月21日 草薙静流







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