Scarlett 〜スカーレット〜
メーカー 原画 シナリオ
ねこねこソフト 秋乃武彦 / あんころもち 片岡とも / 木緒なち




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
105 60 10 10 15 10






後の祭り

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉
 はいはい、それじゃあねこねこソフトの遺作のレビューに入りましょうか(−−
青葉

茉理
 ・・・・・・なんか適当ですね(^^;;
 そんな訳で今回は「Scarlett 〜スカーレット〜」のレビューをお送りいたします〜。
 私はなかなか渋くてカッコ良かったと思いますが青葉おねーさん的にどうでしたか?
 小娘の言うとおり、確かに設定や雰囲気的なものはかなり特徴があって良かったけどね(−−
 でも残念だけど結局はそれだけの作品だったかなあと思うのよ>スカーレット 
 それらを活かしきれずに幕切れになった時はかなり唖然としたしね。

青葉

茉理
 でもでも、さっき青葉おねーさんも設定や雰囲気は良かったと仰っていましたよね?
 確かにね(−− 
 でも残念だけど、スカーレットイマイチだった要因はその設定だったと思うのよね。

青葉

茉理
 具体的な理由は何ですか?
 私は高級諜報員という特殊な設定は結構好きなんですが・・・・・・。
 私にはその高級諜報員という設定が色々と無理があったような気がしてならないわ。
 まず私が不満に思ったのがエロゲに限定された事じゃないけど、この高級諜報員という設定が
 非常に演出不足でゲームに不向きだった
ことね(−−
 あのあまりに起伏のないシナリオは問題あるでしょう。

青葉

茉理
 そうでしたか?
 私はあの淡々とした雰囲気が良さの一つだと思ってましたが・・・・・・。
 それは不定しないけど、それにしたってあまりにも展開が読めてしまう内容はこういう題材の
 作品としては致命的だと思うけど(−−
 それでも前半ぐらいは頑張っていたけど、後半にかけてはかなり退屈だったわね、先が読めてしまって。

 あと、そういう展開が多いから何か刺激が欲しいけどそれすらないのは少々辛かったわ。
 これも主人公の別当 九朗の冒頭の台詞に起因しているけど、「斬った撃ったはヤクザかSWATに
 まかせておけ」
と言ったお陰でアクションシーンは一切ないからかなり退屈だったわね。

青葉

茉理
 それは確かにありましたね・・・・・・流石にアクションシーンばかりというのも問題ですが、全編通して
 殆んど会話だけですからね(^^;;
 これも九朗が自分で言っていたけど、「高級諜報員同士は命のやり取りはしない」という設定が
 盛り上がりに欠ける最大の原因
だと思ったけどね。 結局は相手との交渉すらも出来レースだから
 最終的には「ああ、負けることはないんだな」と白けてしまうのよ。
 せめて交渉シーンで選択肢とかあれば緊張感もあったんだろうけど今となってはねぇ・・・・・・。

 確かに高級諜報員という設定は面白かったのよ。 世界中をまたにかけて飛び回って交渉するのは
 設定として良かったけど、やろうとする事が多すぎて1つ1つの題材の底が浅くなった感は否めないわ。
 結果としてボリュームの少なさは感じるわね、質量共に。

青葉

茉理
 そうですね・・・・・・興味を惹く題材もありましたが、もう少し深く突っ込んで欲しいネタも多かったですし。
 ちょっと話が逸れてきたから戻すけど、やっぱり盛り上がりに欠けた原因としていっておきたいのは
 ゲームにおける演出不足でしょうね。
 特に筆頭としてあげておきたいのは意味の無かったマルチサイトシステムとかね(−−

青葉

茉理
 私は言うほど意味がないようには思えなかったんですが・・・・・・。
 まあシステムがというよりは、肝心の主人公が殆んど別当 九朗に集約されすぎていて意味を
 なしていなかったのよ。 あともう一人いた・・・・・・ええと、名前忘れたわ(−−

青葉

茉理
 大野 明人さんですよ(;´Д`)  
 ああ、そいつよ、そいつ。 それの出番の少なさと何の役にも立たないからマルチサイトにする
 意味がなかったのよね。
 それ以外にもゲーム内の演出もあまり上手くなかったわね。 こういう緊張感が大事な作品なのに
 結構お座なりだったわね(−−

青葉

茉理
 仕方ないとは思いますが確かに明人さんの活躍するシーンって少なかったですね(^^;;
 別に明人だけの問題じゃないんだけどね(−−
 実際、作品中の大半のキャラクターの影の薄さは相当酷いわよ・・・・・・一応、ヒロインキャラの
 しずかもあまり出番はないわ、何故、明人を好きになった理由とかが全然解らないし。
 他のサブキャラにしても数は多いけど、あっという間に居なくなるから感情移入すら出来ないわ。

青葉

茉理
 そう言われるとキャラクターの皆さんってあまりイメージが沸かないですね(^^;;
 さっきも言ったけど、題材の浅さ=キャラクターの印象の薄さに繋がっているわね。

 もう面倒だからこのままシナリオの話に持って行くけど、冒頭の話の通り、高級諜報員という
 設定がゲームとしての楽しさを半減させたのは間違いないでしょう。
 「自分は権力に守られているから安全」という設定じゃ感情移入も出来ないわね(−− 
 困った事があっても結局は誰かが助けてくれる結構ご都合主義の話だしね。
 特にラストの話なんて、その際たるものでしよう(−− 結局、助けてるじゃん親父ってね。

青葉

茉理
 ・・・・・・私は最後の明人さんがしずかさんと共に非日常の世界から日常に戻るラストは
 好きだったんですが。
 あれもよく解らなかったわね〜。
 自分から望んで首突っ込んでおいて、最後には去っていくんだからね(−−
 結局、好奇心で非日常の世界に入っていただけだと勘繰りたくなるわ。
 まあ、元々親の脛かじってプラプラしているあたり、どうしても気に入らないわね。
 だから明人という小僧には全然感情移入できないのよ。

青葉

茉理
 そ、それでは最後の纏めに何かありましたら・・・・・・。
 折角だから最後にねこねこソフトに贈る言葉を。
青葉

茉理
 どぞ。
 事実上、スカーレットが最後の作品な訳だけど、これで本当に良かったのかしらね?
 私だったら凄い後悔しそうだけどね(−−
 今までと違う作品を目指して作った割には、私にはこれまでの作品と大差ないように感じられたわね。
 でも、もうフォローできないのが悲しい現実よね・・・・・・今までのようにファンディスクや
 本編よりも力の入ったオマケで挽回できる機会がなくなっている以上、このスカーレット
 全力投球するべきだったと思うんだけどね。 どうせ消滅するメーカーなんだから1、2ヶ月
 延期した所で変わらないんだし、しっかりした作品を作っておけば記憶に残る作品になっていたと
 思うと残念ね。

 言いたい事の半分も言えなかったけどこの辺りで。 

青葉

茉理
 いえ、十分言っていたと思います。






シナリオ

 設定がものの見事に足を引っ張ってしまった典型的な作品と断言して良いでしょうか?
 確かに設定として面白かったかもしれませんが、ゲームとしては活かしきれていなかったのが本音。
 やはり安全な位置付けの主人公が「危険な任務」に着いても結局は守られているので致命的に
 緊張感が無かったのもカタルシスがない原因でしょう。
 個人的には脇役のナセルあたりを主人公にした方がよっぽど面白かったでしょうね。

 あとキャラクターの印象の薄さも最終的には痛かったですね。 九朗以外のキャラクターは全くと
 言っていいほど印象に残っていません。 しずかすらね(;´Д`)  
 キャラクター以外も正直出来はかなり酷いんじゃないかと。 特にシナリオは後半になればなるほど
 ご都合主義とオチが読めてしまって飽きてしまったのが本音。 折角の設定も活かしきれず
 悔いが残る内容でした。

 あと個人的には声優のキャスティングも何とかして欲しかった。
 確かにファンの方は満足でしょうが、はっきり言って「みずいろ」の頃から変わらないキャストで
 ハードな設定の作品の声をやられるとねぇ・・・・・・正直、美月は聴くに堪えられなかった。


原画・CG

 本来なら5点程度にしようかとすら思いましたが(ぉ
 流石にHシーンがあれじゃあねぇ・・・・・・本編よりもオマケの方が充実している辺り、ある種、
 末期的症状といったところ。


音楽・BGM

 全体的にはかなり出来は良かったんです。
 そういやEDはI'veだったんですよね(ぉ すっかり忘れていましたが。
 ただ、あのエンディングだったので印象は薄かったですが。


システム・操作性

 流石にあの古臭いシステムから改善されていましたが、ディスクレスで遊べない点で原点。
 更に致命的なバグの存在、効果の無かったマルチサイトシステム、使用する機会すらなかった
 辞書機能・・・・・・頑張ってはいるものの、効果の上がらないシステム群に全米が泣いた。
 あと、あのオマケを作る労力があったら本編に力を入れてくれよと小一時間(ry


オススメ度

 はっきり言えば、ハードボイルドとしても半端、エロゲとしても半端、客観的に見てもお勧めできる
 要素は少ないです。
 精々、ねこねこソフトの最後の作品という付加価値が無ければ玉石混合の作品の中では
 埋没してしまう内容でしょう。 可もなく不可もない普通の作品。
 思い入れの無い方は回避してもオーケーでしょうね。


My Favorite's

 該当者なし。

 あっ、例外として影の薄かった主人公の明人の母親が最も好みでしたが(何


備考

 「本当にスカーレットはこれで良かったの?」この一言に尽きるでしょうか。
 私はどうしても製作スタッフが納得しているようには思えないんですがね。
 まあ納得しているのなら良いんですよ、どうせこの後は無いんですからね。

 何にせよ、スカーレットという作品の総じて感じた印象は新年初売りの福袋といった所。
 詰め込んでいる量は確かに多いけど、1つ1つは決して良いものではなかったですね。




2006年6月16日 草薙静流




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