うたう♪ ダンブリングダイス ( emu ) |
| ソフト評価 | 45 |
| オススメ評価 | 40 |
| 〜 サイコロの目が悪かったのでしょうか? 〜 |
末莉「今回のレビューはえみゅ〜さんの『うたう♪タンブリングダイス』ですね」 青葉「・・・・・・一体、どのくらい放置してあったのかしら? この作品・・・。 少なくても去年の10月頃じゃないの?」 静流 「少なくても3ヶ月ぐらいは忘れてたね」 青葉「仕様のないクズね。」 静流 「だってー。発売されたのが大激戦の日だったし、他のタイトルの方が魅力あったしねー」 末莉「駄目じゃないですか、おにーさん。折角インストしたのに・・・」 静流 「まあ、多少理由があったんだけどね・・・。それは後ほど語るとして、早速レビューに入りましょう。 じゃ、何時ものようにストーリー紹介から」 末莉「では大まかなストーリーを説明いたします〜。 浪人せいである主人公は偶然病気で倒れている老人を助けたものの、何の因果か 老人が経営していた一軒のカラオケボックスを譲り受けることになってしまった。 しかも多額の借金も抱えた状態で。 そして主人公と老人の家族である3姉妹と共にカラオケボックス「タンブリングダイス」 の経営に乗り出す ![]() ・・・・・・かなり端折った説明ですが、これがストーリーですね。 この作品は主人公と3姉妹、あとそれ以外の3人のスタッフをお店に配置して 一週間ごとにお店を運営して行くシュミレーションゲームです」 静流 「意外だったのはシュミレーションゲームだったことだよな。それまでは独特のADVばかり 作っていたメーカーだったから。その意味では新鮮さがあったな」 青葉「でも」 末莉「でも?」 青葉「このゲームって面白い?」 末莉「え゛。」 「あの、え〜と(汗)」 静流 「う〜ん、そこら辺は微妙だよなあ。 詰まんないといえばツマランし、面白いといえば面白いし・・・・・・・」 末莉「じゃ、じゃあ、具体的に聞きたいのですが、まずストーリー面はどうでしょう?」 静流 「設定自体はそれ程悪くはなかったと思うよ? 実際、主人公の不幸っぷりは中々楽しかったし。 キャラの設定もちゃんとしてて良かったんだけど・・・」 青葉「ただ、それが活かされていない感じがするのは私の気のせいかしら? この手のSLGだと例えば、 『月曜日にホールに出ると○○のイベント発生!』 見たいなものが少ないというより殆どなかったのよね」 静流 「そこのところはかなり気になったよな。確かにそのイベントは有ったのだけど、ヒントはないわ、 イベント自体あまり意味がないものが多くて盛り上がりにかけててちょっとな・・・・・・」 青葉「でも致命的なのは攻略キャラの個別シナリオでしょう。 ハッキリいってまったく無かったのは問題が有るんじゃない?」 末莉「え、えと、全くなかったというのは言い過ぎでは・・・・・・・」 静流 「あながち言い過ぎではないけどな。シュミレーション部分からラストのエンディングの間が なさ過ぎ。正直、ラストは強引に持って行きすぎだったと思うな」 末莉「確かシナリオライターさんって門司さんですよね」 静流 「えみゅ〜の代表するシナリオライターさんだが、今回はハッキリ言ってイマイチだったよな」 青葉「なんとなくゲームシステムに囚われすぎた感じがするわね。 いつも通りに自分のペースでシナリオ書いても良かったと思うけど?」 静流 「そこはメーカーの事情もあるでしょうから仕方ないにしても、ゲームシステム自体は悪くなかっただけに 勿体無いとは思う」 末莉「では、グラフィック面はどうですか?」 静流 「これまたメーカーの看板といってもいい甲斐さんですな。私個人は好きな原画家さんです」 青葉「貴方の嗜好なんて聞いてないけど。 この方の原画は相変わらずといった感じだけど・・・・・・。 個人的にやや気になる事があるけどね」 末莉「気になる事というのは何ですか? 青葉おねーさん」 青葉「CGなんだけど立ち絵はいいとして、一枚絵のCGの汚さって何なの? 前作の『Blue-Sky-Blue【s】-空を舞う翼-』と比べなくても下手になっているのが 一目瞭然なんだけど』 静流 「それは気になるよな。これは原画家の問題より、グラフィッカーの質の問題なんだろうけど・・・。 只でさえ少ないCGなんだから丁寧に仕上げて欲しかった・・・・・・。 あとはHシーンも少ないのにあまり色気がなかったなあ。まあ、このメーカーさんはあまりHは 期待してなかったとはいえ、残念だよなあ」 青葉「また余計なことを言っているわね、この家ダニは。 全体的に背景も含めて、安っぽいのは気のせいじゃないでしょうね。 ここのところは今後の課題でしょう」 末莉「それじゃあ、全体の総括を簡単に・・・・・・」 静流 「後で書くから詳しい事は省くけど、今後のえみゅ〜が苦しいことは確かだよな。 この作品の前にリリースした『金曜日の仔猫』のレビューをみれば判るけど、 後任人事はまだ不確定要素が強くて不安だよな」 青葉「今までの作品は、そのオリジナリティーの強かったシナリオが魅力であり、 売りだったのだから当然、それまでのファンは離れてしまうでしょうね。 ・・・・・・そう言えば次回作が決まっていたわよね?」 末莉「『フィルナンシス』ですね。確かにスタッフ欄見ると・・・変わっていますね・・・」 青葉「これが今後、このメーカーの試金石になるでしょう。 これがコケたら本当に辛くなっていくでしょう。 ところで貴方は次回作は購入するの?」 静流 「うんにゃ買う予定はない」 末莉「あれ、そうなんですか?」 静流 「だって3月でしょ? 『CLLANAD』とか『空色の風琴』とか『らくえん。』が出るしねぇ。 何より I've sound との兼合いが魅力だったのに新作はないしね」 青葉「きっちり買う気がない人間にここまで言われたくないでしょうね」 |
| ▽ シナリオ・・・10 |
えみゅ〜と言えば独特のシナリオが私は好きだったのですが、今回は残念ながらパワー不足も 甚だしい内容でしたね。 シナリオ担当の門司さんは私は好きですし、今回の作品にも随所に片鱗はあったものの、納得できる ものではありませんでした。 折角良く出来ているキャラの設定が殆ど活かされていなかったのが正直な感想。先に書いていますので省きますが ゲームシステムがSLGという段階で失敗だったのかなと思っていたりしますが(笑)。 さてキャラの声優ですが、ここは中々良かったですね。個人的には綺更となつめの声は私の好みでした。 |
| ▽ グラフィック・・・10 |
もともとえみゅ〜さんはあまりCG、特にグラフィッかーのレベルは高くないとは思っていましたが、今回は 極めつけに下手だったと私は感じてしまった・・・。 多分、『空に舞う翼』や『雨に謳う譚詩曲』をプレイした人なら、その落差は顕著に感じてしまうくらいの差です。 とにかく期待しては駄目。 Hシーンも同様。元からエロ度は薄いお話重視の作品ばり作るメーカーさんですのでそこら辺は 察してくださいね☆ かろうじて原画家の甲斐さんは私が好きな方ですのでこの点数。 ( ちなみに04'冬コミの原画集は買いました!) |
| ▽ 音楽・BGM ・・・20 |
『Jumping Note』が良いんですよ、皆さん!! この褒めるところを探すのに苦労してる作品の中で、私がもっとも高評価なのはOP曲の『Jumping Note』。 ノリの良いリズムとwataさんが演奏するギターは最高の組み合わせですね〜♪ これだけで満点付けても良いんじゃないかと(笑)。 勿論、それ以外のBGMも良かったですし、ED曲は I've sound ではありませんがwataさんが手掛けた 『未来のきらめき』もかなり心地の良い曲だったのでこの点数です。 |
| ▽ システム・・・ 5 |
さて問題なのがこの作品のシステムです。 まずゲームのシステムですが、私が思うに難易度が高すぎるような気がします。 イベントシーンについてもヒントが無く、全く予備知識がないとキャラエンドすら困難なシステムには 疑問を感じてしまう。 それ以外にもかなりの不満点が多くて閉口する作品でした。でもヒントがあれば1時間ぐらいで クリアも可能な内容の少なさにも疑問が生じます。 そして肝心なゲーム全体のシステムですが、これが不具合の塊りで(汗)。 大体にして修正パッチが4回もアップされているのには参ってしまった・・・・・・。 しかも最新版のパッチを当てても突然ゲーム自体が落ちてしまって泣きそうになってしまう。 これが原因で放置してしまったのですが。 残念ですが、あまり褒められるシステムではなかったです。以上。 |
| ▽ オススメ・・・40 |
最初に注意しておきますが、これまでのえみゅ〜作品のファンの方は覚悟して買っていただきたい。 何故なら、恐らくはガッカリする可能性が高いからです。 ただ言っておきますが、えみゅ〜さんらしさはあるんですよ、所々に。 でも、それでもゲーム自体が面白みに欠けているので私としては薦めにくいのが事実。 不具合も多いし、難易度も高いとあってはあまり買いたい人もいないと思うしなあ・・・。 しかし、OP曲の『Jumping Note』は聴く価値はあります。しかもDVD初回版にはサントラも 同封されているので、お得と言えばお得でしょうね。 私の意見ではこの作品は定価で買うには高いでしょうね。5,000円以下で買えるようならそちらを お勧めいたします。 |
| ▽ My Favorite's |
まことに残念ながら個別シナリオと呼べるような物がないこの作品でキャラクターに はまる要素がなかったので今回はなしで。 やはり繰り返してしまいますが、楽曲である『Jumping Note』が一番良かったなあ。 ちなみにこの曲が入っているサントラにオリジナルドラマも入っていますが、そちらの方が本編より 面白かったのが泣けてきます・・・。 |
| ▽ 後 述 |
冒頭から書いていましたが、このえみゅ〜さんを代表するスタッフが二人います。 一人は原画家の甲斐さんとシナリオライターの門司さんがそれにあたる人達です。 しかし、今回の『うたう♪ タンブリングダイス』を最後に門司さんがえみゅ〜を離れてしまう事実は かなりショックな出来事でした。 正直に言って、門司さんのシナリオが好きだったこのメーカーなのでこれからの展望は決して明るくないでしょう。 次回作の『フィルナンシス』が事実上の試金石となります。 私としてはがんばって欲しいのですが・・・・・・どうなりますか・・・・・・。 04' 1月 26日 草薙 静流 |