Fate / stay night

( TYPE-MOON )


ソフト評価 100
オススメ評価 100



〜 間に合わへん (´д⊂ やっと完成!〜


ネタバレレビューはここから入ってね☆


※あてんしょん・ぷりーず


このレビューはタイトルの通り、ネタバレオンリーのレビューとなっています。
出来ればプレイしていない方は先にプレイした方が懸命だと思います。
これから購入しようと思っている方も同様です。

冗談抜きに楽しみ半減する内容に書いた本人も鬱に・・・・・・_| ̄|○





▽ シナリオ・・・25 


まさに鬼才、奈須きのこ氏の有り余る才能の具現化。

いや、冗談抜きにしてこれ程のシナリオライターは存在しているだろうか。いや、居ない。(←反語)

体験版を通して、只ならぬ設定と複雑な物語と理解していたつもりでしたが私のちゃちな想像を遥かに凌駕する
壮大なスケール、二転三転どころではない物語を全く別物に変えるほどのイベントの多さ
そして数多くの驚くべき裏の設定を活かしたキャラクターの真実と、信じられないくらいに複雑なのに最後には
見事に纏め上げてハッピーエンドに持ってくる展開には舌を巻くのを忘れるほどの神業にも匹敵するといっても
決して大げさではないでしょう。

伊達にクリアーまで60時間と豪語するメーカーの言葉の裏にある膨大なプロットには全てに意味があるのだから
私としては諸手を上げて降参するしかない・・・・・・。

例えば、この物語の軸である『聖杯戦争』を一つ取ってみても信じられない裏の設定が見え隠れしている。
体験版の「全ての願いが叶う奇跡」のアイテムとして登場しているが最後には、当初の設定では到底考えられない代物
であったのが判るでしょう。

しかし、プレイした人が最もこの作品で凄いと感じたのが登場人物の設定と相互関係ではないでしょうか。
私が最も虚を突かれ、感動してしまったのは他ならぬ主人公の衛宮士郎その人でしょう。
具体的な事はネタバレの方で書きますが、最初のセイバーシナリオでは彼の生き方には常に疑問符がついて
回っていましたが、次の凛シナリオではそれが文字通り形となって衛宮士郎の目の前に現れたのは、
恐らくこの作品の最も佳境であり核となるシーンだったのではないでしょうか?
彼の背負った贖罪と、その贖罪を償ってきた過去の11年を全否定する存在との戦いには心打たれてしまった・・・・・・。
・・・・・・ここは是非とも自分の目で確かめて欲しい。冗談抜きで泣いてしまった・・・。

この作品はシナリオが3つに別れていて、それぞけにヒロインが設定されている上、ストーリー展開が全くといっても
いいくらい性質が違います。
しかし、この「Fate / stay night」に共通するテーマは『救い』『救済』が常にあります。
それぞれのシナリオで『誰』にとって何が『救い』だったのか、常に問われています。
この事を衛宮士郎は悩み続け、時には迷って道を踏み外しそうになりながら辿りついた結論は、多分万人が納得しても
出来ない境地だと思います。

しかし、本当にこの物語を支えているのはシリアス一辺倒であるストーリーでなく、むしろ正反対にあるギャグで構成された
バットエンドのヒントの場である「タイガー道場」だったのは間違いはないですね。

大傑作と誉れ高い「家族計画」にしても「君が望む永遠」にしてもシリアスな展開に滅茶苦茶笑わしてくれるギャグが
入っていた。とかくシリアスだと精神的に長時間耐えられない緊張を強いられ易いのを、ギャグによってほぐしてくれるのに
加えて物語に緩急を付けてくれる役割があり、これがシリアスな物語りの『救い』となっているのは確か。

この作品ほどバットエンドの多い作品も珍しいでしょうが、そのバットエンドの一つ一つに特徴があるのは凄いと思うし、
それだけ力の入った意気込みのある作品だと感じてしまう。

このFateは近年珍しいボイスの無いADVでしたが、私としては音声無しは正解だったと思う。
クリアに60時間掛かる作品にボイスを入れれば100時間近いプレイを強いてしまっていたでしょうね。



▽ グラフィック・・・25 


前作である「月姫」からの月日が経つのが早かったのか遅かったのか。
原画担当である武内 崇氏の技術と経験は驚くべき変貌を遂げていました。

まさか・・・・・・これ程技量が向上、なんて生ぬるい表現では済まされないでしょう。
まさに神憑り的な巧さをFateにぶつけてきました。

私がレビューした「月姫」のレビューで述べていたCG面での弱点は全て克服していて、尚且つ他のメーカーが
後塵を許さないレベルまで引き上げてしまった・・・・・・。
以前のレビューの言葉を借りるなら、

「戦略的(CG)での圧倒的劣勢を、戦術面(シナリオ)で覆す」のを、

「戦略的(CG)での圧倒させて、戦術面(シナリオ)で完膚なきまでに止めを指す」

でしょうか。

しかし、このFateにおける凄さは原画の向上もさることながら、この作品の肝でもあるサーヴァント同士の戦闘シーン
他ならないでしょう。
通常の戦闘シーンに加えて、サーヴァントの宝具を使用するシーンなど例を挙げれば限がなくなるくらいあります。

勿論戦闘シーン以外にも効果的にエフェクトを多用するのはプレイしていて全く飽きがこなかった。
この効果にもちゃんとギャグがあったりして私としては良かったなあと。

あと感心したのはキャラクターの立ち絵の豊富さ。
殆どのキャラにちゃんと喜怒哀楽ごとの立ち絵が有って嬉しかったわ〜♪



▽ 音楽・BGM ・・・25 


ここまで完璧に仕上げてくれたTYPE-MOONさんに乾杯。

もう褒め言葉が見つからないよ・・・・・・。
これまた「月姫」の時に苦言を述べたCD再生時の途切れなんざ見当たりませんよ、旦那。
ついでにクウォリティーは・・・・・・。



久々にゲームのサントラ予約しちゃったよ、ママン!!(;´Д`)


久しぶりに良い音を聴かせて貰いましたよ。
やっぱり隙が無いなあ、デビュー作で完璧すぎて逆に大人気ないくらいの出来ですよ(笑)。



▽ システム・・・25 


システムすら神々しさが漂ってますよ。

これも使い勝手の良さとセーブファイルの多さは文句無しのベリーグット。
概読スキップもシーン毎に飛ばせるので途中で引き返しても楽に飛ばせて便利♪
ゲーム中のシステムは言うに及ばず、大手メーカーに匹敵する質の高さがあります・・・・・・。








が!!!







私がFateをプレイして最も不満と怒りと憤りを感じたのはゲーム中の不具合の存在。
他のサイトさんを見てもあまりその点が取り上げていなかったのは、どうやら機種の設定によって
症状が出ない方もいらっしゃるみたいですが、私の機種ではかなり致命的な症状でしたね・・・・・・。

因みに私の症状は、いきなり強制終了&再起動が起こる事。

特に戦闘シーンではその都度この症状が出て何度やり直したことか・・・・・・。
お陰でセーブ癖が付いて戦闘シーン毎にセーブしてましたよ、ええ。

一応、サポートにも対処法方が載ってましたが効果なし。修正パッチも同様。
まあ、アレだけの派手な戦闘シーンの処理ではハードに負担がかかるという事でしょうか。

でも点数は満点なのは、それでも傑作なのは変わらないので。
多少甘めですが仕方が無いでしょうね。



▽ オススメ・・・100


純粋に作品として楽しんでいただきたい一品です。

昨今の大向こう受けを狙った商業作品でなく、確実に「ゲーム」としての完成度で業界に挑戦して、しかも
「作品」として商業的にも成功を収めようとして狙ったまさにダイヤモンドの弾丸でしょうね。
これで狙われたら魅了されずに入られない魔性の武器。
無視しようにも出来ない輝きを持った唯一無比の結晶体。

私としては買わずに後悔するより買って後悔して下さい。
もし買って後悔するならば、それはオカルトなどが苦手な人か「今まで買わなかった自分」に対して後悔するでしょう。

お金があるなら明日にもショップへ行く事をお勧めいたします。



▽ My Favorite's


やはり、キャラクターの好き嫌いはハッキリしてしまいますね。

ヒロインで言えば、セイバーがなんといっても良かったですね。正直に言えば、物語の最後を勤めた
私の私的な意見だとやや役者不足でしたね。もっともセイバーと比べたら、どんなキャラを持ってきても
太刀打ちできなかったでしょうが・・・・・・・・。
私が唯一納得いかないのはイリヤだけが結局生き残れなかった事。トゥルーエンドで彼女がいなかったのがとても
寂しかったです。

そしてサーヴァントで言えば、文句なしにアーチャーがダントツに好きですね。彼の方具である「Unlimited Blade Work」
使うシーンは未だ脳裏に焼きついて離れない! 同時に判る彼の英霊としての正体も意外すぎてびっくりしました!!
あと意外だったのはライダーでしょうか。まさかラストで生き残るキャラとは思ってもみなかったですね。特にトゥルーエンドの
私服姿
には脳天直撃で萌えてしまった・・・・・・眼鏡は反則でしょう!



▽ 後 述


これがデビュー作なんですか?(´д⊂


なんか大人気ないくらいの完成度を誇っております。
私みたいな駄文書きのレビューを読む暇が有れば、財布持って買ってきてプレイした方が何倍も感動するでしょうね。
正直、私の文章表現力ではこの作品の良さはあまり伝えられないかと。

私としては今後のTYPE-MOONさんの動向が気になりますね。「月姫」とこの「Fate / stay night」はオカルト色の強い
作品でした。もはやこの分野での最高の作品を作られてしまって、次回作は同じ土俵で作るのはかなり難易度が高そう・・・。
これは全然違うジャンルで次回作が作れるかどうかかなり気になりますね。
TYPE-MOONさんの作る純愛ADVというのも見てみたい気もしますけどね。

やはり「月姫」のレビューで書いた事の繰り返しになりますが、他のメーカーさんはかなりの脅威になっているのでは
ないのでしょうか。だって同じ値段でジャンルも同じなら私は迷わずFateを買いますもん。
これだけ隙が無い、まさしく「完成」している作品をデビュー作でぶつけられたら他のメーカーさんも焦ることでしょう。
私としては業界に蔓延している延期癖や不具合も放置して中途半端に出荷する悪い癖を一掃するカンフル剤の効果を
期待しています。

最後にTYPE-MOONさんにお願いが。
私はどうしてもイリヤのことが納得してはいますが、心残りなのでファンディスクを作って補完シナリオを入れて欲しい!
是非作ってくださいね☆


04' 2月 8日 草薙静流




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