GREEN〜秋空のスクリーン〜



ソフト評価 35
オススメ評価 70
メーカー Jellyfish
原画 滝美梨香
シナリオ MAB




中継ぎエースの実力



 PC98時代最後の名作と呼ばれたLOVE ESCALATOR ( 海月製作所 )」のWindows移植版を今か今かと待ち

 焦がれていた我々ユーザーの前に登場したのが今回レビューする「GREEN 〜秋空のスクリーン〜」でした。



 気がつけばメーカーの名前まで変わっているし、LOVE ESCALATORじゃないしと拍子抜けも甚だしかったのを

 記憶していますね。とはいえメーカーのウリであるアニメーションがある作品なのと学園モノということで速攻で購入して

 プレイしたら当時の私は驚いたの何のw 当時のPCスペックでここまでスムーズに動くアニメーションを誇る作品なんて

 存在していない上に圧倒的な実用性を誇っているHシーン描写は圧巻で1999年当時の作品としては最高と言っても

 良いほどの実力を持っていた作品でした。



 という長い前置きの理由で今回の特選レビューに加える事になった「GREEN 〜秋空のスクリーン〜」

 プレイするのも5年ぶりですから懐かしさとものごっつハァハァ(*´Д`)/ヽァ/ヽァできるアニメーションを楽しもうと

 インストールして早速レッツプレイ!!(゚∀゚)








 5年前の想い出が汚されました(ぇ








 あー、酷かった。ここまで悪くなっているとは想像できなかったですよ(;´Д`)

 そりゃ昔の作品ですから今から見たら子供騙しな部分はあるでしょうから覚悟していましたが、当時見抜けずに無邪気に

 誉めていた自分を恥じるくらいに作品としては同時期にリリースされている他の作品と比較しても凡作の域を出ない、

 下手したら
駄作と言われても仕方ないような内容自然と頬が引きつっていましたよ>私 



 具体的に何処が悪いのか。

 原因は3つ。シナリオ音楽、そしてシステムGREENの評価を下げていると言っても良いでしょう。

 まずはシナリオですが、やはり今の視点から見るとテンポの悪さとシナリオの長さは致命的に辛いものが。

 物語内の期間が1ヶ月あるのを親切丁寧に描いてくれるので当然話も長くなるのですが、大半を占めている盛り上がりに

 欠ける様な日常描写の部分がすごく詰まらない。しかも作品のテーマである自主映画の撮影部分も大半は地味な上に

 映画の内容も華やかでないから見ていても面白くない(アニメは流石とは思うけど・・・)。

 それでも映画制作部分はなかなか楽しませてくれるし、特にラストの撮影のシーンはそれまでバラバラだった映画部の

 面々が揃っての遊園地の撮影シーンは私は気に入っていました。しかし、そんな楽しい映画制作も完成してしまったら

 事実上このGREENは終わってしまうのはどういうこった!!('A`)



 クライマックスであるシネマ同好会との文化祭の

 上映会が激烈に詰まらないんですよ




 わざわざ反則までして作ったと言うシネマ同好会の作品が子供騙しも同然のクズ作品。


 観ていても面白さの欠片すらない上に主人公達が懸命になって作った映画も思っていたよりも良い作品でないのは

 問題有り杉。

 そして一番気になったのは映画の製作が終わってからのストーリーがとにかく大雑把!

 何、2本の映画を垂れ流したら、はいお終いですか?












 ヲタを無礼るな!(#゚Д゚) 














 正直、ラストシーンの意味の無さは脱力モノですね・・・・・・クライマックスシーンでよかった、というか笑ったところはシネマ

 同好会部長の財前が同好会の部員に悪態をつきまくって主演女優の由紀恵に張り倒されてカマっぽく頬を押さえている

 ところぐらい・・・・・・こんなんじゃ感動なんて出来ねーよ_| ̄|○

 あと激しく気になったのは主人公が映画しか頭にないヲタクのくせして初体験からやたらとエッチが上手かった事!






 (#゚Д゚)ノ 異議あり!! 






 次の要因は音楽ですが・・・・・・あとで別途で書きますが手持ちのPC環境で変わるので一概に断定はしませんが、私の

 PCでは酷かった。特に音源がハードウェアMIDIなのでゲーム中に聞こえてくる音楽のチープさには反吐が(ry

 同年にリリースされたKanonの素晴らしさと比較する事は出来ないくらい・・・・・・つーか比べる事自体失礼極まる←言い過ぎ

 

 そして最後にシステム。

 このGREENにおける最大の欠点はシステム全般が使い辛い&機能不足&詰まらなかったのが挙げられるでしょう。

 最初、タイトル画面の簡素すぎる機能はあまりにも不親切。更にセーブ数も絶対的に少ない上にスキップも手動でしか

 出来ない点はこの作品の長さを考えても辛いものがあった。

 更に音楽担当の本山を誘う際のミニゲームが本当に必要だったのか疑問(期限内に3回勝たないとゲームオーバー)

 「LOVERS」にもミニゲームは確かありましたが、Jellyfishは好きなんですかね? こんなものに力を入れている暇が

 あるならシナリオを何とかしろと小一時間問い詰めたい気分ですな( ゚Д゚)y─┛~~



 とここまで散々貶して苦言を呈してきましたが当然良い部分もあります、そうアニメーションは必見!!

 Hシーンにおけるあのスムーズに動くアニメーションは素晴らしすぎ。ヒロインである真琴を激しく攻める主人公の動きは

 6年経った今でも十分に実用性はありますね〜 

 それにしても映画ヲタの主人公が初体験以降、もの凄く激しいエッチが出来るのか疑問が

 ただ、それだけに映画製作とHシーン以外にアニメーションが使われていないのは勿体無さ過ぎ。もしエンディングで

 使っていたらGREENの評価は変わっていたのにねぇ・・・('A`)







シナリオ 10  

かなりオマケをしました(^^;;
 学園モノとしては私は比較的評価しているんですがね・・・・・・残念ながらJellyfishさんの
 悪いところはアイデア先行で作品を作っている節があり、最初の勢いで作品を
 作り続ける
ことが出来ない事。最終的にはラスト部分が投げ出して終わってしまって
 いる感がしてしまうのは勿体無かった。

 あと登場人物ほぼ全てがフルボイス仕様なのはなかなか凄かったなと。
 キャラクターのイメージには合っていましたから。


 
原画・CG 25  

 何度も言うようにアニメーションが唯一のウリと言っても良い作品。
 一度見てしまえば他のアニメーションを使ったエロゲーよりも遥かに出来は良いでしょうね。
 256色の作品としてはほぼ限界までCGは頑張っていますし評価してあげたいです。

 あと個人的には背景のCGで夕方の薄暮のCGと早朝の街のCGの美しさは良かった。


音楽・BGM 0

 先も書いたとおり、ハードウェアMIDI音源の為に環境によって大分音質に差はあるとは
 思いますが、やはり最近の高品質の音に聞きなれた私にはきつかった・・・(;´Д`)  
 既に耳に入ってくる時点で雑音かノイズに近く聴いているだけでやる気の失せる曲でした。

 あと本山「天才の俺が作った曲は世界一だ」とかほざいてましたが、この曲では到底
 無理でしょう。


  
システム・操作性 0

 今のPCでプレイする際にはかなり注意は必要かと。特にXP系はプログラム交換性
 ウィザードは必須。私は使わずに中盤までプレイして何十回と落ちたか判りませんので。
 特に酷かったのは本山との勝負に苦労して3回勝った途端に落ちた時・・・・・・正直、
 モニターを叩き割ろうかと思ったくらいですから・・・・・・(ぉ

 とにかくマシンとの相性、使い勝手の悪いシステム、不具合の存在など快適な環境では
 とてもプレイできない作品でしたね。
 本気でアニメーション以外は取り得なんてありませんよ・・・。


オススメ度 70

 このGREENは事実上ヒロインは真琴ただ1人なので気に入るかどうかで評価は
 完全に変わってしまうでしょう。因みに私は好きですが(ぉ
 あとはこの素晴らしいアニメーションを楽しむだけの作品ですのでエロ重視の作品が
 好きなら問題はないかと。


My Favorite's --  

 メインヒロインにして主演女優の水野真琴
 ノリも良く家庭的で平凡な女子高生の彼女が役者として覚醒していくシーンは
 良かったですね。
 
 それと教育実習できていた加奈子先生のエッチシーンも良かったですね。
 童貞の本山が教わりながら初体験を済ませるシーンは笑ってしまったよw


備考 --

 「LOVERS」発売までの中継ぎの意味合いの強いGREENは酷評こそしましたが
 アニメーションとストーリーを結び付けた初めての作品という意味では
 「LOVERS」
超えた作品だと私は思っています。

 それだけに1999年にGREENが発売されてから、まさか4年も「LOVERS」の発売を
 
待たされることになろうとは夢にも思わなかったでしょう。私も含めて。
 
そして作品自体がかなり辛辣な評価を受けた事も考えると皮肉と言うしかないですね。




2005年6月5日 草薙静流


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