君が望む永遠

( 初回製品回収版でレビューしています )



ソフト評価 200
オススメ評価 200
メーカー age
原画 バカ王子ペルシャ
シナリオ 鬼畜人タムー / マロ☆ガッツ /
反重力生命マー




未熟と成熟の狭間で

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉
 また半月以上も放置されていたわね、私達は・・・・・・( - -メ
青葉

茉理
 え、え〜と、おにーさんもお仕事とか忙しそうでしたから・・・・・・(^^;;
 あと肝心のレビューする「君が望む永遠(以下、君望と略)」の攻略にも手間取っていたみたいですから〜。
 そんな言い訳が私に通用すると思って?
 これだからあの糞虫野郎は(以下略

青葉

茉理
 まあまあ青葉おねーさん・・・(;´Д`)  
 とりあえず今回の君望のレビューに移りたいのですが・・・・・・。
 そうね・・・あとでケツの毛まで抜くつもりで問い詰めるから良いわね。
 で、今回のレビューは色々と話したかったけど、やたらと長くなると面倒臭いからごく簡単にしか
 レビューしないからそのつもりで見て頂戴。

青葉

茉理
 あれ? そうなんですか?
 今回は凄く長いレビューになると思って覚悟していましたけど・・・・・・。
 流石にこの作品に限ってはネタバレは楽しさが半減もいいところだから止めたのよ。
 だから要点だけ語っていくからかなり短いわよ( - -

青葉

茉理
 それでは青葉おねーさんが実際にプレイした感想はどうでしたか?
 やっぱり最初に驚くのは第1章から第2章の流れよね。
 あの展開からオープニングムービーに繋がって第2章に入る演出の上手さはいまだかつて
 なかったんじゃない? 単純にオープニングムービーが綺麗な作品は沢山あるけど、作品の一つとして
 組み込まれている作品としては君望が最初だと思うわ。 これ以降にもここまで作品の演出面で
 秀でた物は見当たらないから、いかに凄いかは実際に見た人間じゃないと説明しづらいわね。
 

青葉

茉理
 それが効果的だったのは間違いなくシナリオが傑出していたからだと思いますがどうでしょう?
 第1章の展開から三角関係になるのは判っていたけど、まさかこんな形でなるとは思いも
 付かなかったし、そこから地獄のような泥沼の人間関係が始まるんだもの・・・・・・単純な恋愛モノと
 考えているとけっこう凹む作品よね。
 

青葉

茉理
 世間では鬱ゲーと言われていますからね〜(^^;;
 ただ私はそんなに鬱ゲーという印象はなかったわよ、確かに重苦しい雰囲気はあるけど。
 ある意味、青春モノの作品として色んな要素が入っていてじっくりとプレイすると面白かったわね。
 尤も君望自体は決して明るいものじゃなかったけど(−−

 恋愛モノとしてみると三角関係と単純に言い切ってしまうと語弊があるわ。例として挙げるなら
 めぞん一刻というマンガの中の恋愛状況に近いものがあると思うわね。 めぞん一刻は死んだ
 亭主に操をたてて好きになる主人公を拒んでいる作品だけど、要は主人公の恋のライバルは死んでいる
 人間という最強の相手だということ。好きだった上に死んだ人間という事は幾らでも相手を美化できるから
 主人公から見たら敵わない相手だと感じるでしょう。

 君望で死んだ亭主に当たるのが涼宮 遙でしょうね。 3年経過しているにも関わらず、3年前と同様の
 好意を主人公の孝之に純粋に向けてくるのよ? しかも主人公はと親友だった水月と付き合っている
 状況なんだから堪ったものじゃないわよね〜。

 よく主人公の孝之をヘタレという輩が居るけど実際にこの状況下ではいた仕方ないと思うけど。

青葉

茉理
 ・・・・・・これだけキツい人間関係ですからね・・・・・・むしろ同情したいです・・・・・・・。
 確かにヘタレているのは事実だけど、二十歳そこそこの若造が『人間関係を切って捨てる』という決断は
 まず無理だと思うわ・・・・・・好きで付き合っていた人間なら尚更でしょう。
 むしろ、何の躊躇もせずに決断を下せるような主人公には感情移入なんて出来やしないし、これだけ
 周りのキャラが好意を抱いたり心配なんてしないでしょう(−−

 あと君望ってどうしても三角関係がピックアップされがちだけど私はどちらかというと主人公の
 三角関係におけるスタンスを楽しむ作品だと思っているわ。

青葉

茉理
 スタンスというと?
 結局、主人公の孝之が誰を選ぶかというのが最大の焦点なわけだけど、誰を選んだとしても禍根を
 残すわけじゃない? それを必至になって最良の道を模索する主人公の姿はなかなか他の作品では
 見られないわ。 単に誰かを選ぶだけなら左程面白みもないけど、主人公は安易な逃避行動が
 ない点は他のエロゲーとは違うわね。 常に渦中に踏みとどまり、時々他人に辛く当たったり
 窘められたりしながら最終的には自分自身で決断を下す展開は青年から大人になる家庭が実に上手く
 描かれていると私は感じたわね。

青葉

茉理
 そう考えると大人になる端境期の作品としてはなかなか良くできていますね(^^;;
 主人公が安直な選択をすると大概悲惨な結末で終わっているしね(−−
 最終的にはよく出来た三角関係のストーリーに加えて、主人公が踏みとどまり決断をする勇気を
 自分の内から搾り出すストーリーとみると本当に並大抵じゃない大傑作なのよね〜。

青葉

茉理
 あとはやっぱり語らないといけないのは演出面でしょうか?
 やっぱりストーリーに加えて、あの素晴らしい演出があったからこそユーザーは感情移入できたと
 間違いなく言えるでしょうね。 これだけのプログラムを組んだ事実には驚かされるわ。
 今から見たって凄いんだから3年前なんてもっと驚愕したんでしょうね・・・・・・。

 あと演出で作品を効果的に表現することに着目したのは間違いなくageが最初だったでしょう。
 確かに2000年あたりから演出に着目していたメーカーはあったかもしれないけど、完成度と
 オリジナリティーという点では突出していたしね。

青葉

茉理
 私が最初に驚いたのは第2章に入った時の雨が降っているシーンが凄かったです・・・・・・仰向けの状態で
 降っていた雨が真横に移動する所は映画とかでも表現が難しいような演出でしたからね〜。
 君望は良くも悪くもエロゲーにおける可能性を垣間見れる作品だったわね。
 シナリオ、演出だけでも既存のテレビドラマや映画、文学を駆逐するだけの破壊力を有する
 作品なのは間違いないから未プレイなユーザーは絶対に遊ぶべきね。

青葉

茉理
 最後は泣きますしね〜(^^;;
 それだけにこの後の「マブラヴ」における酷い出来と散々な評価は晩節を汚したわね(´_>`) プッ
青葉

茉理
 晩節って・・・・・・まだ死んでいませんよ!?(;´Д`)






シナリオ 25

 評価はかなり分かれるであろう君望
 世紀の大傑作という人も居れば、最悪の駄作という方も居るでしょうねw 
 そんな両方の可能性を秘めているだけにシナリオと設定の複雑さ、ボリュームは
 凄いものが・・・・・・。 


 肝心のシナリオですがハッピーエンド主義者にはややキツいでしょうかね〜(苦笑
 どのシナリオの結末も後味は決して良くはありません。結局、誰かが泣いてしまうという
 結末はリアリティーが溢れていますが、ゲームにまで生臭い人間関係は必要ないという
 感じもします・・・・・・そこら辺が評価の分かれ目でしょう。


 しかし、ある意味「幸せは誰かの犠牲の上で成り立っている」というテーマは私は
 とても好きですね。 きっと大人になるという事はこういう事を覚悟するという事では
 ないでしょうか。


 あと注目したいのは主人公の孝之が築いてきた3年間の世界観がとても脆くて
 儚い
という現実が君望を並大抵のエロゲーじゃなくさせています。それが一番判るのが
 マナマナこと穂村 愛美のシナリオでしょうか・・・・・・このマナマナシナリオだけ
 一種異様な空気を醸し出しています。
 あえて言うなら「螺旋回廊」の匂いがプンプンしますよ、このシナリオ('A`)
 シナリオについてはあえて深く語りませんが、あれほど主人公を支えてきたり、好意を
 持っていたヒロイン達があっさりと離れていく様はかなりショッキング・・・・・・そりゃ
 主人公も豊胸手術を受けるってもんですよ、まったく。 


 話が逸れましたが、主人公に限らずヒロイン達も脆くて弱いのが個別シナリオで徹底的に
 表現されているのは凄いというしかないです。依存していたのは主人公だけじゃないのが
 懇切丁寧なまでに描いているのはシナリオライターの才能と努力の結晶でしょう。


原画・CG 25  

 一枚絵、立ち絵、背景までも緻密に描かれているクオリティーの高さは凄いの一言。
 個人的には学生時代の制服がちょっと苦手でしたけど、それ以外で文句のつけようも
 なかったです。


 流石にシナリオ重視ですからHシーンは少なかったものの、粘ちっこいシーンが多く、
 この手の純愛モノとしては良くできている方かと。 あとHシーンで一人気を吐いていた
 のは水月でしたねw 個人的にはのHシーンがもう少し欲しかったです(ぉ
 

音楽・BGM 25

 これも文句のつけようもなく完璧な出来でした。
 ちゃんとシーンに合わせて明るい曲とシリアスな曲を使い分けているのは流石というべき。
 あとED曲の「君が望む永遠」もメインヒロイン2人のエンディングではボロ泣きしてしまう
 破壊力があって堪りません。


 
システム・操作性 25

 正に努力の結晶を形にしたシステムと考え抜かれた演出の上手さは比類なきものでした。
 特にシステムのカスタマイズ性と使い勝手の良さは現在でも最強といってもいい出来。


 それだけにメーカー特有のバグの多さは勿体無い。
 まあ、これだけのシステムを不具合なしで作れたら神様でしょうけど(^^;;


 
オススメ度 100

 言うまでもなく未プレイなら絶対に買うべき。
 ただし最初に買うべき作品ではないと思うので一通り他のメーカーの作品をプレイしてから
 の方が違いや凄さが判って面白いと思います。


 あと買うんでしたら最初に販売されたCD-ROM版の方が良いと思います。
 追加シナリオの付いたDVD-ROM版は蛇足だと思うし、PS2版は論外。
 Hシーンがない君望なんてイチゴの入っていないショートケーキのようなものですから。
 

My Favorite's --

 水月は言うに及ばず。
 この2人のどちらかを選べというのは孝之並に悩んでしまいますからw
 

 あとはマナマナを推しておきましょうか(何
 彼女のシナリオにおける孝之マナマナの狂いっぷりは見物。 ある種君望の裏の
 側面が見られるシナリオなので最後にプレイするのが宜しいでしょう。


備考 --

 さっきも書きましたが君望の姉妹作品は色々出ていますが私はどれもお勧めしません。
 DVD-ROM版は蛇足シナリオがあるし、コンシューマー版とアニメは論外。ファンディスクは
 個人的にがああいう状態にならないと君望じゃないと思うのでプレイしたいとも
 思いませんね。


 話は変わりますが君望がリリースされた事は多方面に影響を与えました。
 特に発売元のageが迷走してしまったのは個人的には残念でならないです・・・・・・。
 あれだけの作品を作ってしまったのだから仕方ないとは思いつつも「マブラヴ」のような
 愚にも付かないような凡作を作るとは思わなかった('A`)
 2年以上の歳月をかけてようやく今年完結するわけだが今後どんな作品を作っていくのか
 まったく判らないのは不安でならない。


 ただ一つだけ判っている事はもう君望に匹敵する傑作は作れないという事だけである。







2005年7月7日 草薙静流


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