ねがいの魔法 ( Tarte ) シナリオ / 春崎 弥生 原画 / こほうまさき |
| ソフト評価 | 45 |
| オススメ評価 | 65 |
| 〜 ゲームシステムの意味 〜 |
青葉「昨日に引き続いてレビューね。最近、ペースが異常に速いわよ」 静流 「今月は何も買ってないからね。積みゲー処理にはもってこいだしヽ(´▽`)ノ 」 末莉「何にせよ、積んでる作品はプレイしませんと・・・(^^;;」 静流 「そんな訳で『ねがいの魔法』をコンプしたのでレビューしますよ」 静流 「さて、今回いのレビューはちょっと切り口を変えてゲームシステムを語ってみようかと」 末莉「はあ・・・。このねがいの魔法って確か"Runnerシステム"がウリでしたよね?」 青葉「3人まで攻略するヒロインの順位付けする事によって、その攻略対象を 攻略し易くしたシステムよねぇ」 末莉「しかも途中で攻略対象も変えられるシステムですね。 これって結構便利だと思いますけど、何か問題でも?」 静流 「まあ、単刀直入に言えばこの"Runnerシステム"は必要なシステムだったのか かなり疑問に思ってね・・・・・・」 青葉「私が思うにこれってあまりにも意味が無さ過ぎるわよ? 実際にプレイした人間ならこのシステムの無意味さが理解できると思うけど?」 末莉「具体的にはどの辺がでしょうか?」 青葉「まずは優先順位を決めて攻略し易くなっているって事だけど、これってどの ゲームでも攻略するキャラを追いかけるのが基本でしょう? それに対して優先順位を決めても意味ないんじゃないの?」 末莉「で、でも違うキャラが一緒にいた場合は選び易くなるんじゃないんでしょうか?」 静流 「それがそうでもないんだよ・・・・・。選択肢自体があんまり複雑なものが少ないし、 殆ど判りやすいからシステムが必要と感じる場面が少なかったんだよな〜」 青葉「確かに結果的には必要なのかもしれないけど、プレイするユーザーには 効果も判り難い上、有難みもないのよねえ・・・・・・」 静流 「私が残念に思った事は、優先出来るキャラが3人まで設定できると聞いて同時攻略が 可能だと思っていたのに、実際は1人だけしか攻略出来なかったことだよ。 これって肩透かしをモロ食らった感じたったな・・・・・・」 青葉「このシステムの感じから同時攻略出来そうな印象は受けるわよね・・・・・。 実際はかなり中途半端なシステムだったわ・・・」 末莉「・・・・・・そうですか・・・・・・。でも、システム的にはかなり面白いとは思いましたけど」 静流 「本当にシステムの着目点は良かったんだけどね。それが全く活かされてなかったのは勿体無い。 ひょっとすると"Runnerシステム"が完璧に活かされる設定だったら大化けした作品だと思って いて、つくづく惜しまれるよなあ」 末莉「やっぱり同時攻略の点でしょうか?」 青葉「・・・・・・同時攻略はともかくとして、少なくても三角関係で修羅場に陥る イベントぐらいは期待していたんだけど・・・、アッサリ終わってしまったわ」 静流 「そんな訳で非常に惜しい作品だったのがねがいの魔法の終始感じた印象だったね」 末莉「じゃあ、最後にストーリーとかキャラクターはどうでしょう?」 静流 「詳しくは下で語るけど、ものすごく普通。 ここまで普通としか感じない作品ってあんまりないよな・・・」 青葉「物語も山場が少なくて盛り上がるところが少ない学園ものだし、 登場人物もこれといった特徴の有るキャラもいなくてイマイチ・・・・・・。 どうしても地味だと思うわ」 静流 「感想として本当に化ける可能性が有っただけに、もう少し魅力のあるストーリーとキャラクターが いれば良かったんだけど」 末莉「そう考えれば次回作は期待出来そうですね」 |
| ▽ シナリオ・・・ 10 |
物語はごくごくありふれた設定です。 −幼い頃、他人のささやかな"ねがい"を叶える"魔法"を持っていた主人公がふとした事から 忘れていた"魔法"を思い出し、夏休みを目前に控えた学園を舞台にした恋愛物語が始まる− ここまで書くとちょっとしたファンタジー物語のようですが、実際は普通の学園ストーリーでした。 ・・・・・・正直、ストーリーは褒めるべき点はあまりなかったです。 確かにほのぼのした世界観と雰囲気は十分評価出来ますし、私個人も大好きな設定でした。 しかし、違うものをこの作品に求めていた人には苦痛ではなかったのではないでしょうか? とにかく起伏のないストーリーは度が過ぎると単なる退屈でしかありませんでしたね。シナリオ自体にも、 一部を除けば盛り上がる場面も少なくて淡々としてます。 特に各ヒロインのルートに入ると殆ど選択肢がなくなってラストまで一直線。しかも共通した箇所が多くて 後半は飽きてしまったなあ。 レビューでも語ったように"Runnerシステム"を使うと攻略は簡単になってしまうので退屈な物語に 輪をかけてしまう効果になってしまって面白みが欠けてしまっていたね・・・。 私が気になっていたのは、この作品で誰がメインヒロインだったのでしょうか? OHPとかマニュアルを見る限り立夏(りっか)と思いますけど、それ程印象が強くないし、何より 出番の少なかった事・・・。かといって幼馴染の氷室 華弥(かや)なのかと思えば、更に地味過ぎて 到底ヒロインキャラではないし・・・ここら辺が設定ではいただけなかったです。 あと、物語のキーワードの"魔法"ですが、最後にちょっと出番があっただけ。 何かを期待していた人、残念でした。 |
| ▽ グラフィック・・・ 15 |
原画家さんは比較的私は好みでしたね。 エッチシーンでは、各ヒロインの裸の描き方は上手いなと私は感じました。 ただ、個人的に杉山 立夏(りっか)と栗原 寧々子(ねねこ)のキャラが区別がつき難かったのが 気になりました。両方ともキャラクター的に似ている部分があったので描き分けて欲しかったなあ。 あとキャラクターの立ち絵と表情も変化に乏しくてイマイチ感情移入し辛かったのもいただけませんね。 エッチシーンは私的には結構ハードなシーンが多いし、野外エッチもあって満足でしたが。 |
| ▽ 音楽・BGM ・・・ 10 |
特に可もなく不可もなかったです。 いたって普通の出来。あんまり目立つ曲もなかったので良く憶えてないけれど、悪いわけでもありませんでした。 |
| ▽ システム・・・ 10 |
実に勿体無かった。 ゲームシステムとしてはアイデアはかなり革新的だったとは思いますが、残念ながら物語と設定が そのシステムを活かす作品だったとは思えませんでした。 レビューで語っているのであまり書く事もないですが、このシステムを活かす作品を是非作って欲しいな。 あとは不具合や誤字などが結構目についていたのは勿体無かったですね。 |
| ▽ オススメ・・・ 65 |
あえて点数は高めにしました。 やはり近年のADVでここまで普通の作品はお目にかかれないでしょう。 ほのぼのとしていて、陵辱や人を傷付ける要因のない作品は貴重だと感じますよ。 とはいっても設定と物語は不満が多いので微妙な評価になりますけど・・・・・・。 ですので、プレイする人によって感じ方はガラッと変わる作品です。 少なくても日常生活に無い"何か"を求めているユーザーさんには薦められませんので。 |
| ▽ My Favorite's |
ストーリーも設定も"普通"の作品で一人気を吐いていた桜井 潤が私はお気に入り♪ この起伏のない作品でムードメーカーとして活躍した功績は賞賛に値します。 彼女のネコ属性な性格とネコ好きはたまらないものがありますね。 あと、彼女のエッチシーンは色々と見所があって良かったです。 隠されていた事実(なんて大仰なものでもないが)は、結構意外でした。 |
| ▽ 後 述 |
Tarteさんの作品は『雪語り』以来でしたけど、相変わらずの"普通"の作品を作ってますね(^^;; メーカーさんのコンセプトなのか、ワザと作らないのか判りませんがここまでニュートラルな作品を 続けて作っているメーカーさんの姿勢は見事だと思います。 今は何かしらインパクトが無いと作品が売れない中で、"普通"の作品を作って成り立っているというのは 支持するユーザーがいるという事でしょう。そう考えるとしたたかなメーカーさんだと思いますね。 次回作は私が今年かなりの期待を担っている『ひなたぼっこ』。 かなりのほのぼの作品と思いますので、期待を裏切らない作品になると祈ってます。 04' 03年 22日 草薙 静流 |