パティシエなにゃんこ

( ぱじゃまソフト )


ソフト評価 95
オススメ評価 95



〜 私に萌えを教えてくれたミオタン 〜


私はエロゲーというものを殆ど創世期からプレイしてきました。
その中には様々なジャンルや種別があり、面白い物やクソゲーなども存在してます。

しかし、私が今ひとつ判らなかったものがありました。それこそが『萌え』という要素でした。
長年『萌え』というものの存在が不可解で色々と考えていました。
勿論、受ける要素としては十分に理解していますが私は元来、他の人が熱狂的であればあるほど
引いてしまう
傾向が強くて人々の一歩後ろから冷静に「ああ、なるほどね」と観察してました。

たが、今年に入ってひとつの作品が私の長年の疑問に答えてくれました。
その作品がぱじゃまソフト「パティシエなにゃんこ(以下パティにゃん)」です。

最初にこのパティにゃんを買うに至った動機はいたって不純でした。
何故ならこの作品が発売する日はかの超大作といわれていた「マブラヴ」が同日発売でしかも
私はこの時期、延期を繰り返して先月発売された「SNOW」もプレイ中という事もあり、全く期待して
なかったです。
あと積極的に買うつもりがなかったのは発売したメーカーがぱじゃまソフトさんだったのも原因の一つ。
正直言いまして好きでなかったんです、ぱじゃまソフトさんが。
突っ込んで言うとぱじゃまソフトさんを代表する原画家の大野哲也氏の絵が好きでなかった。
あの独特の、その手の方には受けるような絵が全く好きになれなくて、試しに買った「パンドラの夢」
オリジナルシステムのレスポンスの悪さも手伝ってクリアーすることなく処分してしまった・・・・・・。
まあ、そういった事情があってパティにゃんは最初から積みが決定していた作品だったんです・・・・・・・。

が。
ところがです。期待していた「SNOW」「マブラヴ」も全くのクソゲー期待はずれもいいとこの作品に終り、
2月に買っていた膨大な量のゲームから何をプレイしようか悩んで選ばれたのがパティにゃんでした。

期待していなったので軽〜い気持ちでインストして、安直に好みだった冬華お嬢様からプレイ・・・・・・。
















思いっきり笑って泣かされましたが、何か?











いや、なんつーの? 完全に油断していたので思いっきり不意打ち食らってしまって・・・・・・。
最初のテンポ良いギャグなどでひとしきり笑わせて貰っておいて中盤以降はホロリとさせる仕掛けが
山の様に設定されている罠。
特に夜に猫になってしまった主人公と共に歌を歌うシーンなんて・・・。(´д⊂

冬華シナリオをプレイしてみて判ったことは、とにかくテンポの良さとシナリオの緩急の使い方の巧さ。
笑えるところはキッチリと笑わせるし、泣かせるところも巧く設定してあり感動してしまう。

最初のプレイですっかりハマってしまったので、続けてかなでみちる亜理咲ミオ茉理の順番で
プレイ・・・・・・・。














やっぱり泣かせれたよ、ママン・・・・・・(´д⊂














この作品は単純にキャラクター重視のゲームと思っていましたが、これは違いますね。
きちっとしたシナリオを中心に展開して行くハートフルなファンタジーストーリーです。
要所要所に「惜しいなあ」という部分がかなり見受けられますが、それでも面白かったです!!

最近のゲームでは珍しく2回もプレイしてしまいましたよ。積みゲーが多くて滅多に
2回以上プレーしないのに、それをするほどの出来でした。

そしてゲームではストーリーのきっかけにもなっている猫魔法使いのミオ。
彼女のストーリーは文句なしに感動してしまった・・・。
これ程、胸が温まるシナリオも最近では思いつかないくらいに最高です。

さて肝心の『萌え』ですが、みちるシナリオまでプレイしてきて各キャラクターの口癖やリアクション、
些細な動作にやたらと嬉しくなってきてました。

例を挙げれば・・・、
  • 冬華タンの意地を張るシーン
  • ミオタンの「みゅーん」という口癖と泣いているシーンのセット
  • かなでタンのニコニコ笑いながら怒っているところ( 要 : 額の四つ角マーク必須 )
  • みちるさんが鼻歌を歌っているシーン。
  • ↑で鼻歌を真似されていじけるシーン。
  • 亜理咲の無言の「・・・」
  • おなじく亜理咲が主人公と初対面の時におびえるところ。
  • 茉理タンの「てぃひっ!」
  • 皆に弄られているみちるさん。
  • e・t・c ! e・t・c ! etc etc・・・・・・




・・・・・・・・・・・・ゴメン、キリが無いくらい有りますた。_| ̄|○


なんか、これらの所でニヤニヤしている自分に気付くんですよね・・・・・・>イヤ、マヂデ
プレイしている時なんて、ニヤつくシーンが来たらセーブしてわざわざ繰り返して見てるんですが。
しかも気付くと口癖が移っていたりして大変危険!

これ程までに病み付きになった事はないので判りませんが、きっとこれが『萌え』なんでしょうね・・・。

さて、レビューに移って行きますね♪






▽ シナリオ・・・25 


ストーリーは最高です。
設定自体は平凡ですが、キャラの魅力とテンポの調和が最高に生かされている
シナリオはかなり秀逸。

このパティにゃんは攻略できるキャラは6人( 実質5人ですが )。
私がいいなと思ったシナリオは、


冬華ミオ > かなで > 亜理咲 > 茉理みちる


の順でしょうね。

やはり、ピカイチなのは冬華ミオでしょう。この2人で何回泣かされたか・・・。

そして意外な結果なのがみちるさんと亜理咲の2人の結果。

個人的にはみちるさんはキャラクターの中ではミオの次ぐらいに美味しいキャラなのに、個別シナリオになると
とたんに普通の平凡なキャラクターになってしまっていた・・・・・・。
あれ程、他のシナリオで面白かった人なのに・・・。

逆に亜理咲シナリオは隠しキャラ的な扱いっぽいですが、シナリオ自体は結構良く出来ていて楽しめました。
シナリオにはHシーンが入っていないのに楽しかったのは、やはりシナリオが良かったという事でしょうか。

あと良かったのは何といってもキャラの声( 声優さん )でしょうね。
このパティにゃんにおいてキャラボイスはかなり重要なウェイトを占めていました。
『萌え』に関してもキャラボイスにハマッた人は多いんではないのでしょうか?
それほどまでのベストマッチしてました。
この声で「てぃひっ!」とか「みゅーん」とかやられますとね私は素で悶えてしまいますね〜♪


さて、あえて粗を探すとシナリオで勿体無い部分が一箇所あります。
ストーリーの設定で主人公はミオに夜になると猫になる魔法をかけられてしまいます。
確かに序盤は猫になって行動する場面はよく見られたのに、個別シナリオではあまり見られなくなっていたら
いつの間にか魔法の効果がなくなっていたというオチになっていました。
それ自体は悪くはないのですが、個人的には猫になっている時のイベントシーンをもっと多くして欲しかった。




▽ グラフィック・・・25 


絵は純粋に萌えました。

原画担当はかんなぎれいさんでしたが、私的にジャストミートな絵でした。
もしも、これが大野氏の原画なら私は決してプレイしなかったでしょうね。←断言

立ち絵の豊かさも良くて、ギャグ絵とかメインキャラについては文句の付けようもありません。グレイト!!

唯一、言わせて貰うとシナリオで比較的重要な役目を担っている冬華の父親が登場しますが、
あの絵は酷いんじゃないでしょうか?
あの絵のキャラから、冬華が生まれたと思うと不憫でなりません・・・・・・。


背景もぱじゃまソフトらしく完成度はかなり高いです。
グラフィックに関してはほぼパーフェクトの出来でした。




▽ 音楽・BGM ・・・25 


これまた文句がないですね。
BGMも良いのですが、作品中に収録されている主題歌が3曲あります。
その中で挿入歌的に使われていた「笑顔にメリークリスマス」がかなりお気に入りです。
この曲は冬華がシナリオで歌っているのを聴くとマジで感涙モノです。
是非、聴いてみてください!!



▽ システム・・・20 


ここまでベタ褒めしてきましたが、このパティにゃんの短所はシステムにあるでしょう。
プレイしている最中に最も困ったのが、折角の萌え台詞を飛ばしてクリックしてしまって、改めて
読み返そうとしたときの過去ログをただ羅列しているシステムには閉口しました。
しかも見づらい上にボイスを再生する機能がないのはかなり問題が有ると思う。
萌えるゲームを多くつくっているメーカーにしては、ここら辺が不親切ですね・・・。



▽ オススメ・・・95


この作品は、ある意味『萌えゲー』というジャンルの最高峰のゲームではないでしょうか?
もちろん巷には数多くの『萌えゲー』は存在しますが、ゲーム本来の『遊ぶ』要素と『萌え』の要素を
兼ね備えているゲームはこのパティにゃんだけではないでしょうか?

私なら今でも定価で購入してもいいと思うゲームの一つです。
ただし、ゲーム自体はロットアップしていますので、買いたいと思っている方は早めに購入する事を
お勧めいたします。



▽ My Favorite's


キャラクターなら冬華ミオが最高でしょう。

冬華の登場時の気の強いお嬢様的な性格が、本来は心がとても優しい少女だと判るシーンが感動的。
本当はやりたくない主人公への嫌がらせで購入したケーキを守る為に夜の街でケーキを
食べているシーン
は何度見ても頬を伝うものが・・・。

しかしミオシナリオの破壊力といったら、もう・・・。
ここで語るべきものはありません。
是非プレイして確かめてください。



▽ 後 述


「SNOW」「マブラヴ」に裏切られた傷か、まさかパティにゃんで癒されるとは思わなかったなあと。
私には判りませんが、大作と呼ばれた2作の製作時間と費用パティにゃんよりもかかっているとは
思いますが、出来栄えは比べるまでもなかったですね。

やはり何を作りたいか、どの様な作品を仕上げるかハッキリしていれば時間や労力に関係なく
十分な作品が作れる
と私は感じました。


「パティシエなにゃんこ」は十二分に大傑作でした。


03' 12月 29日 静流






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