さかしき人にみるこころ
メーカー 原画 シナリオ
light AKINOKO. 嘘屋 佐々木酒人




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
155 100 25 25 0 5








行き止まりまで(はぁと)










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            〒 !   +    。     +    。     *     。
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       ∧_∧ / /  イヤッッホォォォオオォオウ!
      (´Д` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
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    |  |   |  | ||| ミシッ
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待ってた! 待ってましたよ!!



こんな作品が出てくるのをずっと待っていたんですよ〜♪










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ま さしくプレイ後の気持ちは↑のAAの如く。まさかこうも満足感、充実感で溢れる作品とは夢にも思わなかった。


 本当に作品自体は何の変哲もない恋愛ストーリー。卒業を間近に控えた主人公の勾坂 一重がたまたま図書館でであった初対面の真柄 亜利美(まがら ありみ)から言われた一言。





「わたし、あなたが嫌いなの。」





 もう徹頭徹尾、取り付く島のないくらい嫌われている状況からスタートする訳ですよ皆さん。
当然ですが言われた一重クンもたまったものではありません。ええかっこしぃを身上とし、通称EKC回路を内蔵している彼ですから初対面なのにここまで毛嫌いされる理由も原因も思い至らない。何とか理由を聞き出そうとするもそっけなく袖にされて彼のプライドはものの見事に打ち砕かれてしまいます。


 普通のエロゲならここら辺で選択肢が入り係わり合いになるのを避けるような展開になるんでしょうが「さかしき人にみるこころ」ではここからが全く違っていましたね。何とか原因を探ろうと亜利美を探しているうちに決して彼が居る時には見れない笑顔を見てしまい段々と複雑な心境になってきて彼が最終的に得た結論が亜利美に『惚れてしまった』『恋をしている』というもの。


 よくよく考えると初対面でいきなり罵倒されて惚れるという展開はそうはないでしょう。ツンデレとかいう安直な設定ではなく本気で嫌われているのですからそんな相手に対して恋愛感情を抱くなんて普通は有り得ませんよ〜・・・でもね、















    そだ   |-''ヽー---、 ヾヾヾ
    れが   |{{{ }}}))))ヽ、}|| l||i
    が    |{{{||リリ彡ンリノノハ l|||
    い    |ミ、ヾ彡彡彡ノノノ} ||||
    い    /ヾヾヾヾヽ三彡ソ} |||
    !!    /ヾヾ}} }}ハヾヾ三彡;} || に
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  {ミミリ  {{{::{{ {{{ {||||| }}ハヾ}リ 彡シ}i{   っ
 l|{ミミリ ノニミミョェ、,, |rェィ彡三ヽ1ミ}ll、ヽ
 l|,{ ミl  イエユミ、i:: iミィエフシ' lミi.} l|
 l|ト、ミl   ,,.-‐';: i !`゙゙ー-  i",イ l|
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  rイ{ l     ヾく_ソ    / |ト、 l||
  (|:.:ヽ ゙、   ゙ー_‐--‐ァ'  / /:} }ヽ、
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 そう、まさしく嫌われている状態からお近づきになり自分に振り向かせるまでの過程が実に秀逸だったさかしき人にみるこころ。それは単に好きになる過程だけを描いただけでなく主人公の一重クンが人間的にも成長していく過程がセットで見れたことが他のエロゲとの決定的に大きな違いだったと思いますね。


 先ほども書きましたけど一重クンは基本的に見栄っ張りの青年。だから誰からも程々に好かれているし少なくても嫌われるような事はない訳です。それが亜利美から罵倒されて自分が打たれ弱い事を知るんです。更にお近づきの為にお昼休みに自分が料理の本を見ながら必死に作った弁当を振舞うんですがそれすらも「つまらない弁当」と一蹴されてしまうんですが、何故つまらないのかその理由を聞いて少なからずショックを受けてしまう一重クン。しかし、その事が不思議と心地よくなり始めます。それは彼が見栄を張らずに付き合える数少ない人間だと知ったからなんですよね〜。


 そうなると一目惚れの一重クンの気持ちがより強くなっていくのも判るというもの。途中でどう考えても素直で可愛いどんちゃんこと牧 紀子や妹の真路乃(まじの)が楽なのにと自問自答しつつも決して気持ちは亜利美から離れないんですから一重クンは本当に一途ですよね。そう、彼は自分の気持ちに対しては本当にストレートに表現するところも凄くポイントが高いんですよ。最初こそ策を弄していましたがバレた後はひたすら直球勝負で疑っていた亜利美ですら見ていて判るほどに気持ちが揺れ始めていくんですから・・・。


 しかし、このさかしき人にみるこころがここまでハマった要因としてはやはりキャラクターの魅力がとても大きかった。
多分この作品を敬遠する人は真柄 亜利美勾坂 一重がどうしても鼻に付いてしまうんでしょうね。まず一重クンは常に他人の視線を気にしているEKCですが、それは誰でも持ち合わせている人間らしい感情でしょう。それでいて自分の家族を誇りに思っている優しい気持ちも持ち合わせている好青年。そんな彼は私は大好き。


 かたや亜利美は知的なクールビューティーで何者も近づけさせない雰囲気を持っていますが、実際に一重クンが下心全開で近づいてきたら容赦なく軌って捨ててしまいましたからねw しかし本質的にはすっごい負けず嫌いの性格でそれが実に魅力的でした。特に2人の薀蓄合戦でそれが良く出ていたのが大きかったです。苦手の技術系の知識で言い負かされると本気で悔しがってムキになるし、逆に得意の歴史ネタで言い負かすと鬼の首を取ったように満面の笑顔になる・・・一見すると感情表現が下手な娘さんかなと思っていましたけど全くの逆で喜怒哀楽の表現がこれほどハッキリしているキャラとは思わなかったですねwww


 それにしても亜利美って本当に面倒な女の子だと思いますよ。デートに誘ってもそっけなく袖にされ、ようやくデートに漕ぎ着けても色々と条件をつけて決して主導権を渡さないし・・・・・・でも反対に一重クンは袖にされるほどのめり込んでいくんですよね〜。「面倒臭い女だな」と言いつつもちょっとした事で見れた亜利美の一面に一喜一憂する様はまさしく恋する男の子そのもの! 寝ても冷めても彼の脳内には亜利美の事しか考えていないんですから・・・・・・一応彼も受験生なんですから他人事ながらちょっと心配してしまいましたよ(^^;;


 一方の亜利美も自分の嫌っている相手から、しかも初対面で罵倒した相手から逆に好意を寄せられるんですから疑ってかかるのは当然。冷たくあしらいつつも一重クンの純粋な好意に徐々に亜利美自身も変わっていくのが手に取るように判るのが今作品のポイントと言っても過言ではないでしょうか? 彼女もまた垣間見れた一重クンの意外な一面に冷たい態度が軟化していくんですから必死にアタックを続けてきた甲斐があったというものですよ〜。そうやって得た知らなかった亜利美の一面を見たときの達成感はハッキリ言って異常なほど盛り上がれます! そういう一面が見れたという事は亜利美自身も一重クンに惹かれている表れなんですよね〜。


そうしてようやく付き合いだした後もこの2人はあまり変わらないものの、何時もの薀蓄合戦は単なるイチャイチャしているバカップルそのもの。唯一違うのは互いに最後の一言である「おまえが好きだ」を言わせるために策を弄していることくらい。それすらも見ていてニヤニヤしてしまうんですから私も骨抜きになってしまってますね。


 そうしてようやく気持ちが通じ合った後も決して容易でないのが実に『亜利美らしい』。
そういう『亜利美らしさ』が出ていたのが互いの初体験シーンでしょう。後で語りますが初体験のHシーンはそれはもう凄まじかったですよ、本当に。で、亜利美は経験がないので最初こそ初々しいものの慣れてくると生来(?)の向上心からか自分の興味を満足する為に色々と実践するんですよ。






「包茎ってしてみせて」










   /\___/ヽ   ヽ
   /    ::::::::::::::::\ つ
  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
  |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ
.   |    ::<      .::|あぁ
   \  /( [三] )ヽ ::/ああ
   /`ー‐--‐‐―´\ぁあ









いきなり何を言い出すんだ、この娘さんは!?


とにかく知的好奇心を満足させる為に色々と試すんですから大したものですw それ以外にもオナニーの観察とかお前はどれだけエロ好奇心が旺盛なんだよw


 とはいえ2人の初体験シーンは必見! お互いに時間を掛けて気持ちが通じ合っただけに1回2回程度では済まずに絶倫状態で複数回体を重ねあうんですから凄いなんてものじゃなかった・・・・・・しかもラブラブな雰囲気で会話しつつなんですから見ていて解けてしまうんじゃないかという濃厚さもあり破壊力は半端ではないんです。それでいて何時もの意地の張り合いもあり亜利美にしても一重クンにしても互いに主導権を決して譲らないんですから。しかも初体験の余韻を楽しみつつ本当に愛し合っているHシーンには感動すら覚えますが、おまけにちゃんとピロートークまで用意されていて感服する出来。最後の最後までラブラブなムードが壊されずに堪能できた初体験シーンも稀有でしょう。


 その後は進路問題で迷っている亜利美に対して実に男らしい姿を魅せた一重クンには不覚にも感動してしまった。初体験で『肉体的』に大人になったのならあのラストのシーンでは『精神的』に大人へとなったんだと思います。あの精神的に不安定になっていた亜利美を支える為に彼のした決意は本当に男らしい、自分がまだ未熟である事も理解しつつも自分の惚れた大事な女性を守り通す決意をするところなんて不覚にも泣きそうになってしまった・・・同じ男としてここまで決意できる事もそうさせる女性が居る事も羨ましいというしかないでしょう、これは。




 ここまでベタ褒めしましたけど不満点は色々とあります。でも、それを踏まえた上でもこれは隠れた傑作と言うべきでしょう。
単純な学生同士の恋愛を普通に描いているだけなのにこれだけ感動させられるのはやはりキャラクターへの感情移入の度合いが大きいと思います。決して万人受けする作品とは言えません。でも、気になっているなら是非ともプレイしてほしいですね。気に入ればこれは間違いなく傑作へと昇華するだけのポテンシャルを秘めた作品なのですから。








シナリオ

 ライターはその筋では人気の嘘屋さんでしたがエロテキストを書かせたら一品の人とは思っていましたけど日常テキストも最高に良かったですね。特に2人の薀蓄合戦は単なる知識のひけらかせるだけの嫌味なものではなく、言い回しや発想の工夫によって会話が凄く面白くなっているんですよね〜。

 確かに定価3,000円のゲームですから望むべくもなくボリュームは少ないといっていいでしょう。もっと2人の会話ややり取りを楽しみたかった身としては物足りなさはどうしても感じてしまいますが、それを不満とは思いませんね。むしろ短かったからこそ成功したのではないかと思えますが・・・下手にフルプライスで他のキャラも攻略できてしまっていたらおそらくここまで感情移入できなかったと思いますから。

 あと余談ですが亜利美一重クンを嫌っている理由について。
アレを知ったときは2人同様に思いっきり笑ってしまいましたねw 変に親の仇とか言われるよりもずっと『亜利美らしい』と思いましたから・・・しかし、そんな理由はどう考えても思い浮かびませんよ、よほどのマニアでない限りは。


原画・CG

 まず語るべきは記念すべき2人の初体験シーン。
まさしく絶倫状態で愛し合う姿には感動すらしますね。それでいて怒涛の5連続Hシーンでピロートークし、翌日には一重クンのリクエストに応えてモーニングフェラ、そして朝食を作る際に裸エプロンをお披露目して押し倒される

・・・・・・ってお前らいいぞ、もっとやれ少しは自重しろ!(;´Д`)  

 そんな満足しすぎの初体験シーンでしたけど不満は割とありまして・・・やはりイベントCGは少ないのが非常に残念。盛り上がるべき初めての2人きりのデートもたった1枚では些か寂しいですよ。低価格作品の宿命とはいえ
Hシーンも初体験後はややアッサリしていましたから。せめて倍の価格でもいいのでもっとしっかりと作って欲しかったですね。


音楽・BGM

 これに関してはあえて苦言を言わせていただくと知らないのなら納得してしまいますけど、やはり既存の作品からの楽曲の流用は止めて欲しかったなと。しかも私が好きな「Dear My Friend」から多数使われているのはなぁ・・・・・・元々の印象が強いだけにどうしてもさかしき人にみるこころをプレイしている感じがしなくてマイナス印象しかなかったです。
逆を言えばそれだけBGMに依存している事が判ったのは儲け物ですが。


システム・操作性

 お世辞にも使いやすいとは言い難かったですね。しかし、それよりも気になったのは近年のエロゲにしては異常なまでの選択肢の多さ。しかも無用なものが半分ぐらいあったのには辟易しましたね(;´Д`)  その際たるものは亜利美のマンション前で一重クンに対して誰に対して下心を持っているかと問うシーン。あそこで選択肢は必要ないだろう・・・常識的に考えて・・・。それ以外にもかなり多い上に分岐点が非常に判り難いのもやや難点でしたね。


オススメ度

 個人的には超絶お勧め作品なので100点万点つけましたけど誰もが受け入れられる作品じゃないのも確か。結局はこの2人をどれだけ気に入るかによって評価は真っ二つに分かれてしまうでしょうね。言うまでもなく私はお奨め派。2人のやり取りだけでも楽しくて仕方ないんですから最高の評価をしたいと思います。


My Favorite's

 個人的には2008年のベストカップルに決定した感のある真柄 亜利美勾坂 一重のお2人でしょう。

 色々とエロゲはこなしてきましたが心から『羨ましい』と感じるカップルはそうはなかった。リアルで身近に居たら鬱陶しいと感じても決して負の感情は抱かないでしょうね。なんと言うか理想的なカップルで本気で羨ましすぎてもうね・・・・・・。

 あと脇役の牧姉妹も好きでしたけど攻略対象でなくて良かったと本気で思っています。もし攻略できていたら多分ここまで一重クンは好きにはなれなかったでしょうね。それにしても姉妹のお話も別に知りたかったと思いますね。あのどんちゃん真路乃に対して告白するシーンは感動しましたから。


備考

 lightというブランドは本当に不思議。さかここのような傑作を作ったかと思えばDies iraeのような未完成作品を世に送り出したりするんですから。とはいえ一連の低価格作品シリーズは今後も支持していきたいですね。フルプライスにはない自由度で多種多様な作品が作れることを証明したのですから今後も頑張って欲しいです。




2008年06月10日 草薙静流





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