さくらむすび
メーカー 原画 シナリオ
CUFFS ☆画野朗 トノイケダイスケ




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
135 75 15 15 20 10






桜の下に埋まっていたものは何か

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉
・・・・・・またしても放置されていたわね、私達・・・(−−メ
青葉

茉理
風邪引いていたり、新人さんの教育で随分お忙しそうでしたから仕方ないかと(^^;;
そんな内情はどうでもいいわ(−−
それじゃ早速レビューに入るわよ。

青葉

茉理
はい、今回取り上げるのはCUFFSさんのデビュー作の「さくらむすび」です。
水月」で好評を得た原画家さんとシナリオライターさんのコンビが作った作品で割と話題になっていましたが、その辺はどうだったんでしょう?
未だに水月をプレイしていないから何とも言えないけど(−− ただ、このさくらむすびはごくありふれたエロゲとは一線を画す作品だったのは確かね。
青葉

茉理
パっと見はごく普通の恋愛ADVっぽいんですが、どの辺りが変わっていたのでしょう?
ネタバレにもなるけど中盤までは本当にごく普通の恋愛モノなのよね。それが主人公の自宅の書斎で見つかった日記と卒業記念で紅葉が行う「桜結び」の初代の台本を読んでから雰囲気も展開も180度変わってしまったわね。
青葉

茉理
言ってしまえば主人公の桐山 圭吾さんの出生の秘密が中盤以降メインのお話になっていますよね。
正直、その辺が評価を難しくしている要因なんだけどね・・・・・・とにかく情報量が少ない上に最終的には謎は明かされないまま終わっている事も考えると物語的にどうなんだろうと思う部分はあったわ(−−
青葉

茉理
細かい部分のレビューはおにーさんに語ってもらうとして、ここではストーリーの核の部分を取り上げたいと思います。

まず圭吾さんの出生の秘密についてどう考えていますか? 作中では金村 世津子さんと桐山 亮一の間に生まれたという事しか判っていませんが。
私が考えるに疑問点は幾つかあるけど大まかには2つ挙げられるでしょうね。
  • 1.瀬良家の異常なまでの反応と『化け物』の正体
  • 2.見つかった圭吾世津子の写っている『写真』

この2つが鍵になっている気が私にはするわ。

青葉

茉理
それでは1つずつ説明して欲しいんですが、まず可憐さんのシナリオのことを仰っているんでしょうが、確かに私から見ても過剰反応の気はしますが大事な娘さんなら当然のような気もしますけど・・・・・・。
私がまずおかしいと感じたのは、昔から親交があったにも拘らず可憐と付き合いだしたら何故ここまで過剰に拒否反応を起すのか疑問に感じるわね。作中で何度か遠まわしに表現しているけど主人公を育ててくれた祖母の立場って恐らくは日本独自の差別階級の生まれだったと思うし、可憐邦彦がそれを『化け物』と評していたのも理解できるわ。
で、私が思ったのが「桜結び」の初代の台本を見つけた後に秋野夫妻に真相を聞いたときに閃いたわ。

青葉

茉理
と言いますと?
主人公と可憐は血を分けた兄妹じゃないのかと。
青葉

茉理
(´□`||| !?

えっ・・・・でもいくらなんでもそれは無いんじゃ・・・・・・。
証拠はないし、憶測で言うけど理由は瀬良 光博(可憐の父親)が病院を経営している事と世津子と知り合いだった事ね。仮定の話だけど、妊娠(もしくは発狂)した世津子は瀬良の病院に入院もしくは通院したんじゃないかしら? 田舎町が舞台だから可能性は高いわよね。当然、舞台にしてまで桐山 亮一の罪を告発しようとするくらいだから光博世津子に惹かれていたんじゃないの? その上で捨てられてしまって精神的に病んだ世津子は入院。その時に光博と関係が出来てその時の子供が可憐という仮定を立てるとすんなり可憐シナリオの展開に納得がいくわ。
青葉

茉理
・・・・・・確かに血が繋がっているんでしたら反対しても当然だと思いますよね。
ついでに言えば邦彦が養子として貰われて来てた事にも納得がいくわ。実の娘でありながらも公に出来ない生まれの可憐ではなく、邦彦が跡取りとして優遇されるのも納得がいくし、それを一方的に恨んでいる可憐の心情も理解できるわ。

そして1番の問題はの写真の事ね。と合わせて考えると余計に複雑だし(−−

青葉

茉理
え〜と何が複雑なんでしょうか・・・・・・私は変に感じませんでしたが・・・(^^;;
本当に馬鹿な小娘ね(−−メ

普通に考えて何故圭吾が一緒に写真を撮れるのよ? 亮一が連れて行ってしまっているんだから。

青葉

茉理
あっ・・・・・・そうでしたね。これはうっかりしていました・・・・って、あれ? そうするとさんもおかしくないですか? なんで養子として亮一さんが引き取ったのに世津子さんと写真に写っているんでしょう?
可能性として2つ候補があるわ。

1つ目は瀬良 光博世津子との子供だった可能性。つまりは可憐とは双子だった可能性ね。
そして2つ目がの仮定に反するけど可憐桐山 亮一世津子の子供だった。つまりは圭吾とは実の兄妹だったという仮説。

青葉

茉理
Σ(゚Д゚;) えっ!?

ちょっと脳の処理能力が追いつかないので判り易く説明をお願いしますorz
低脳な小娘の為に噛み砕いて説明すると、1つ目の説だと何らかの事情で双子として生まれた光博から亮一が養子として譲られたんじゃないかしら? 事情は判らないけど告発するほど憎んでいた亮一に自分の娘を渡さなければならない苦痛は想像できないわね。しかも可憐まで亮一の息子たる圭吾に盗られるなら尚更憎みたくもなるでしょうよ。
青葉

茉理
心情的には確かに容易に恋仲を認めたくもないでしょうね。
そして2つ目の説だけど、圭吾を引き取り、秋野 楓と結ばれた亮一は何らかの形で世津子と密会していたんじゃないかしらね?その時に出来た子供が可憐だったんじゃないのかしら。
青葉

茉理
そう考える理由はありますか?
まず考えられるのが瀬良夫妻は子供が出来ない体だったんではないかという事ね。そうでなければ邦彦という跡取りを取る必要は無いはずだし。そして亮一にしても秋野 楓は子供が出来ない体というのは秋野夫妻が語っているしね。
青葉

茉理
なるほど・・・・・・。
個人的には2つ目の可憐亮一の実の娘という仮設を前提にして最悪な推理をすると・・・・・・。
青葉

茉理
いきなり最悪な方からですか('A`)
どのみち明るくなる話じゃないから別に構わないでしょう(−−
で、仮設を言うと子供の出来ない光博との子供も作れず、圭吾も居たせいで上手く関係がいっていなかった亮一が協力して半狂乱状態の世津子と肉体関係を結んで出来たのが可憐の双子だったんじゃないかしら。可憐は瀬良家に引き取られ、その後であの写真を撮って、世津子は自殺。亮一の死についても真相を知ったが無理心中したと考えれば納得いくわね。

青葉

茉理
あの日記にさんの恨み辛みを書き綴っていますから可能性はありますね。
まあ仮定の話だし、あくまで可憐シナリオを中心に考えての事だからね。他にも色々と疑問に思う箇所は多いわ・・・・・・私が特に気になるのが秋野夫妻の薄気味悪さね。中盤以降の気味の悪さは生理的に駄目だったわ(−−
青葉

茉理
そ、そうですか? とても良い人達だと思いますが(;´Д`)  
確かに親切だとは思うけど『良い』人間とは思えないわね。そう思う理由として挙げておきたいのが桐山兄妹に対する対応ね。例え親交があったとはいえだけを引き取って圭吾を1人暮らしさせているのはおかしいわよね。本当に心配しているなら無理矢理でもつれてくるでしょう。
青葉

茉理
まだ学生ですから言われれば確かに。
あと紅葉と公認の仲にさせようとしている所もちょっとね・・・親ならもっと慎重に気を使うと思うし。それ以外にも出生のことを語っているシーンでも何か他に隠しているような節もあって信用できないのよ。そう考えると紅葉にも何か秘密がありそうなんだけど情報不足だから実際は解らないわ。
青葉

茉理
それでは最後に纏めて何かありましたら。
本当に評価するという点では難しい作品だったわね。気にしなければアッサリと終わってしまうのに引っ掛かると拘ってしまう作りになっている辺りは平凡な作品とは訳が違ったわ。結局の所、ライターが描きたかったのは自分の生まれた環境や血の繋がりの不安定さというものだった気がするわね。自分が愛し信じていたものがたった1冊の台本によって粉微塵に砕けてしまって最愛の妹すら実の兄弟じゃないと知らされたら誰だって何を信じるのか迷うわ。
その上で主人公がどんな道を進むのか描きたかったんでしょうね。ちょっと不足気味ではあったけど読み応えのあるシナリオだったわ。

青葉

茉理
ありがとうございましたる今回のレビューは終了させていただきます。
次回もよろしくお願いします<(_ _)>






シナリオ

最終的にトノイケダイスケ氏が書きたかったのは可憐の対比ではなかったのかというのがプレイし終わってからの感想です。この2人はあらゆる意味で光と影だった気がしてなりません。どちらも主人公を慕っているにも拘らずシナリオの展開がこれほど正反対とは・・・・・・桜シナリオの愛しているからこそ離れようとする主人公の苦悩と可憐シナリオの期待されず愛されなかった故に義理の兄である邦彦を憎むしか出来なかった可憐。しかしエピローグにおける印象は真逆だったことが少々意外。最後にはと共に生きる事を決意して桜の国に踏みとどまったラストと全て、桜結びを捨てて圭吾の元に来た可憐。この2つのシナリオを見たらやっぱりこれが書きたかったものなんだろうなというのが私の感想でしょうか。

さてシナリオ全体を見たら攻略キャラは3人しか居ない上に共通する部分も多いので実際は短い筈なのに色々と考える部分が多いのでじっくり読ませる辺りにライターの実力が如何なく発揮されていましたね。欲を言えば設定上の真相を知りたいものですがそれは野暮というものでしょうかw 


原画・CG

私にとってCanvas以来となる☆画野朗さんの原画ですが作中の雰囲気は十分活かせている絵で安心してみていられましたねw それだけにお値段的な問題かCG枚数が少なく物足りなさを感じてしまったのは残念。Hシーンにしても少なかったですしね。まあシナリオ重視ですし我慢できる範囲ではありましたが。


音楽・BGM

曲全体に使われているピアノは非常に効果的でしたね。特にオープニングの「さくら」は私は大好きですねw
卒業を間近に控えている物語の設定にはピッタリ合う曲が多かったのもゲームを盛り上げていました。


オススメ度

序盤のほのぼのとしたぬるま湯的な展開から中盤以降は一転しての泥沼の人間関係になっているのが好みが別れそうです。少なくてもハッピーエンド主義者の方にはあまりお勧めできないのとテンポもゆったりとしているので時間をかけてプレイしないと作品の本質にも触れ難い辺りが一般向けではないですね。この絵でこんなシビアな物語をやられると絵買いの方はショックを受けるかもしれませんw

唯一価格がミディアム価格に設定されているので興味を引いたら買ってもそれほど損はしないかも。普通のADVとは一線を画しているだけに在り来たりな作品に飽きていたら試す価値はあるでしょう。


My Favorite's

個人的には可憐を推したい所ですがあえて秋野 紅葉で。

誰でも仰ると思いますが一番好きなのは縁側で主人公が紅葉に散髪して貰うシーン。そして流れからプロポーズする所でやられてしまいました(何 こんな幼馴染が居たら普通に人生勝ち組でしょうねw


備考

考察については時間がなくて整合性が無いので参考程度にして置いてください。多分そのうちもっと頭の良い方が書いてくれるでしょうからw 
今回のレビューで最も問題になったのは紅葉でしょう。結局、彼女の存在する意味が最後まで解らなかったです。幼馴染以上に何かしらの意味はあったと思うんですが・・・・・・。




2007年04月16日 17:14:15 草薙静流




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