死神の接吻は別離の味
メーカー 原画 シナリオ
ALcotシトラス 風見春樹 おるごぅる




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
140 75 20 20 15 10






ロリコンホイホイ

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉
は〜い、約1ヶ月ぶりのこのコーナー、待っている人は居るのかしら?(−−
青葉

茉理
居るとは思うんですが・・・・・・如何せんプレイしている作品数が・・・・・・(^^;;
そろそろ半年になろうとしているのにまだ5作品ですが何か?(−−メ
青葉

茉理
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
青葉

茉理
でも、これからピッチを上げればまだ挽回できますし! と、とにかく今回のレビューを始めようと思います。
・・・・・・まあ、いいわよ(−− それじゃレビューする作品の紹介から入るわ。作品はALcotシトラス「死神の接吻は別離の味は別離の味」よ。
青葉

茉理
死神の接吻〜で注目されたのは内容もそうですがメインライターのおるごぅる氏ですね。今年限りで業界からの引退を宣言しましたから。どんな作品に仕上がっているか興味深かったんですが、実際のところどうだったんでしょうか?
かなり面白かった、というのが適切だと思うわ。でも期待していたのと違う意味で、たけど・・・(−−
青葉

茉理
違う意味でというと? 私は公開されているあらすじから結構ヘビーな生死観をテーマにした作品と思っていましたが・・・(;´Д`)  
小娘の言っている内容はほのかの両シナリオをクリアした後に解放される琥珀シナリオがそれに当たるんだけど、私はその前のほのかのシナリオがかなり満足行くものだったわ。
青葉

茉理
それが期待していた内容と違っていたのに楽しめたんですね?
そうなのよぉ。氏の作品にある「うちの妹のばあい 純愛版」とかにもあるようにどちらかと言えばキャラの魅力を引き出した明るいシナリオが得意なライターだと思っていたんだけど、この評価は正しかったと思うわ。
青葉

茉理
つまりシナリオよりもキャラクターが重視されていたという訳ですね>死神の接吻〜
そしてシナリオとの親和性が高かったと付け加えておくわ(−− 琥珀シナリオはひとまず置いておくけど他の2人のシナリオは素晴らしかったわ。キャラクターの魅力を引き出した上でシナリオに絡めていたからプレイしていて楽しくてしようがなかったんだから。
青葉

茉理
(プレイしつつ)これは確かに・・・・・・ほのかさんのいちゃいちゃカップルぶりとかさんのヤキモチを焼くところとかもテキストが相当高いレベルですねー。
その意味で堪能できたのが義妹の雫シナリオでしょうね。元々、主人公を好きなのがバレバレな態度なのに邪険にしつつもしっかりヤキモチやく描写は王道な展開なのに楽しめたのは本当にテキストが面白かった証拠ね。童貞と主人公をバカにして挑発してエッチに持ち込んだら返り討ちにされて悔しがっている姿はベタなのに面白かったわねぇ。3人の中では劣っていたけどほのかシナリオも付き合いだしてからのバカップルの描写もなかなか。特にツボに入ったのはほのかの父親から「お前はマグロだ」とバカにされて、派手な下着を着けて積極的にエッチするところの面白さとかもライターの手腕がわかるんじゃない?
青葉

茉理
あと私が特に面白かったのが琥珀さんのシナリオで主人公さんが否定しつつも徐々にロリコンに目覚めていくところでしたね(^^
アレは凄かったわね〜。にロリコンと罵られても「世の中には良いロリコンさんだっているかもしれない」と言い訳したりするんだもの(−− 
終いには、

「――ああ、ロリコンさ! ロリコンで何が悪い!」

「日本の成年男子の30%以上が、ロリコンであることを認めたとか。」

「そう思うと、凄く心強い。」


とか、主人公は真性じゃないの!(−−
因みに私がこの主人公がロリコンと認識したのがバイト先に置いてあるロリモノのアダルトDVDがロリと名ばかりの年増の女性だった事に素でイラついているところだったわ。

青葉

茉理
・・・・・・流石にアレは私もちょっと引きましたね(^^;; それまではとても真面目な方でしたから・・・。
まあ、得てして真面目な人間ほどアレな性癖は持っているものよ(−− それはともかく琥珀ロリボディ魅力に陥落していく課程は結構見物だったわね。
青葉

茉理
琥珀さんや他のお二人もそうですがやっぱり主人公さんとつきあい始めてから断然面白くなってきますね。それまではちょっと諦観というか達観していてあまり好きじゃなかったんですが・・・・・・やっぱりお付き合いしだすと変わっていくんでしょうかね?
それが顕著なのが琥珀シナリオ以外の2人。それで影響されて主人公が『生まれ変わった』のよね。

ただ、そそれだけに琥珀シナリオが私には好きになれないんだけどね(−−

青葉

茉理
理由は何となく察せますねぇ・・・・・・折角、ほのかさんとさんが切り開いた可能性(=未来)というモノを否定していますからね(^^;;
詳しくはウチのバカが後ほどミッチリ書いていると思うからそっちを見ればいいと思うわ。
青葉

茉理
詳細はおにーさんに任せるとして、それ以外のところで青葉おねーさんが気になった点はありましたか?
個人的に残念だったのがおそらく利点であったミドルプライスというカテゴリーじゃない? 何ていうか随所にある中途半端さが勿体ないというか何てというか・・・(−−
青葉

茉理
えぇ、確かにシナリオの尺的にもボリューム不足は感じましたけど私はそれほど不満ではなかったです。丁度良かったと思いますし。しかし、Hシーンに関しては少し物足りなさはありましたね・・・。
折角そういう台詞回しとか展開があるのにアッサリ事後になっていたりしていたのは惜しいわよね。なまじHシーンの力の入り具合が良かっただけに(−−
青葉

茉理
本当にHシーンは力が入っていましたねぇw 元々おるごぅるさんと風見春樹さんのコンビですから期待してはいましたが、本当に良い仕事でしたねぇ〜。
それだけに今年いっぱいで引退というのはちょっと勿体ないわねぇ(−−
青葉

茉理
まだ関わっている作品はありますが有終の美を飾るという意味では楽しめた作品でしたね。
っと、時間がないから後はあのアフォが書くでしょうからこの辺で終了ね。
青葉

茉理
それでは今回のレビューは終了とさせて頂きます〜<(_ _)>






シナリオ

 ハッキリ言ってしまうと少しばかり拍子抜けする内容でしたね。多分誰しも思うでしょうが。
 タイトルからして生死観をテーマにしているのは一目瞭然ですが内容的には8割ぐらいはイチャイチャラブラブのバカップルのシチュエーションを楽しめたのは良い意味で期待を裏切ってくれましたね。特に義妹の雫シナリオは期待以上の出来に満足! ツンデレという一言で片付けられてしまいますが彼女の義理の兄である主人公に対する好意が隠しきれずに突慳貪な態度が非常に微笑ましかったですねぇ〜。付き合いだしてからの寝起きにワザと主人公を挑発してエッチに持ち込んでも返り討ちにあって悔しがる結末は悶えました(何 あと割を食ってしまいましたがほのかも他の2人と同じぐらいに展開的には好きでした。特に父親の挑発でわざわざ勝負下着を身につけて積極的に主人公を誘うほのかも好きでしたw

 で、問題なのは琥珀でしょうか。詳細は備考に書きましたけどトゥルーシナリオについては個人的に好きになれませんでしたね・・・・・・あの主人公の決断でほのかの想いは完璧に無に帰りましたから。彼の選んだ道はある意味幸福でしょうけど、仮にその後に日和と主人公のどちらかが死んでしまったらどうなるんだろう・・・? おそらく後追い自殺してしまうんだろうな・・・・・・それが果たして幸せなのか私には疑問に感じるラストでしたね。


原画・CG

 イージーオーでお馴染みの風見春樹さんでしたが今回はかつて一緒に仕事をしていたおるごぅる氏との相性はバッチリでしたね。かなりHシーンに力が入っていましたが不満を言えば使い回しのCGがあったり、本来ならHシーンがある部分がなかったりと中途半端な値段設定がアダになってしまいましたね。でも、十分に実用性も兼ね備えていたのは大きかった。特に琥珀とのHシーンのヤバさは異常。通常のサービスCGすら潜在的なロリコンの人を目覚めさせるのに十分な破壊力を持っていましたね(何 そして本番も他の2人に比べると力の入れ具合が段違いだったのも印象的。エロ目的で購入しても満足のいく作品でした。


オススメ度

 最初にエックスキューズすればシナリオ重視の作品で購入するとやや期待外れに終わるでしょう。内容的にも尺的にも。この作品は純粋に恋人同士でイチャイチャする延長線上に生死観があるので出来れば気軽にプレイした方がいいでしょう。最初の先入観が大きいと良くも悪くも期待を裏切るでしょう。

 でもキャラの魅力が大きい作品なのでキャラ萌えする人なら絶対に買うべき作品でしょう。とにかく恋人になってからの展開は激甘なのでお勧めです。


My Favorite's

 迷いましたが義妹の天宮 雫で。

 とにかくプレイしないと判らないでしょう彼女の可愛さはw 全編通して他のヒロインに対してヤキモチを焼くところとか、主人公への想いを隠しきれないところとか半端なく好きでしたね。

 あと脇キャラながら可哀相だったのが里中兄妹でしょう。兄は立ち絵もなくアッサリとフェードアウト、妹もほのかシナリオでは兄が死に、片想いの相手は親友に奪われるわと散々な目に。終いにはストーカーになるし可哀相でした・・・・(´д⊂ 出来れば攻略できれば良かったのに・・・。


備考

某所で書いた考察を転載。よって書いたので多少手直ししていますがほぼ原文です。
完全にネタバレも含まれているのでクリア後に読む事を推奨。

























  ------------------------------------------------------------------------------



















 うちのアンケートでコメントに書かれていた「綺麗」という印象にすごい違和感を憶えてしまう。これって『綺麗』なお話なんだろうか? 少なくとも琥珀シナリオは綺麗じゃないと思うんだけど。個人的には完膚無きまでのバッドエンドにしか思えない。例えるなら高橋留美子の「めぞん一刻」における最悪の結末ではないだろうか。

 今の十代には「めぞん一刻」を知らない人が多いだろう。要約して物語を説明すれば、とあるアパートの管理人に一目惚れした主人公の浪人生が猛烈にアタックして最後には結ばれるというお話だが、この作品の肝はアパートの管理人である響子さんが亡き夫に操を立てて決して誰にも振り返らないという部分にあるだろう。これは某マンガ夜話でも語られていましたが究極の片想いなんだよな。死んだ相手は自分の中で幾らでも美化できる。そんな相手に生者が太刀打ちできるものではない。判りやすく言えば2次元キャラは幾らでも自分好みの性格や容姿に作り替える事が出来るのである。ある種、想像の産物にリアルの存在が勝てる訳がない。

 だが「めぞん一刻」では最終的には勝ってしまうのである。これはある意味奇跡ではあるが、響子さん自信が『生』というものに向き合って再び前に歩き始める決意をしたからこそハッピーエンドになったのだと思う。何より響子さんが過去にとらわれているという自覚があったからこそ向き合って決着を付けられたと思う。

 しかし、「死神の〜」における琥珀ルートが私にはハッピーエンドに思えない最大の理由があのラストにあると思う。結論のみ言えば主人公は過去に捕らわれすぎてしまっていた(=美化しすぎていた)。そして2度目の奇跡を起こしてしまった事にあるのではないのか? 日和という存在が大きすぎた故に未来への可能性を全否定してしまった琥珀シナリオは正直見ていて辛かった。あのラストを路手を挙げて受け入れられる人は凄いと思うよ。だって一からやり直せる主人公と日和は確かに幸せだろう。しかし、とほのかは一体どうなるのか? ひょっとすると出会わない可能性すらあるし、例え同じ立場としても日和と同等には見て貰えない。しかも生きていた時と死んでいた時とは次元の断絶ぐらいに決定的な差がある。『死』という絶望的な壁を乗り越えてしまった2人の間には決して入り込める余地はない。それこそ絶望的なまでの負け戦を仕掛ける覚悟がいるのである。真っ当な思考があれば2人の想いはまさに生殺しのまま潰えると思う。

 この主人公が悲惨なのは最期まで未来へと向き合えなかった事にあると私には思えてしまう。結局のところ彼は日和と一緒にいる事を望んでしまった。それは琥珀との出会いこそが悲劇だった証拠ではないだろうか。私がこのラストが「めぞん一刻」におけるバッドエンドと評したのはこの部分である。例えるならひたすら惣一朗が現れる事を望んで誰とも結ばれる事を望まずに愛犬と共に一刻館で朽ち果てるまで惣一朗の帰りをじっと待っているようなものである。そうしているうちに五代四谷一ノ瀬さんも響子の元を去っていき、残されたのは過去の想い出と過ごす永遠に色褪せない2人のユートピアだけ。これをバッドエンドと言わず何というのか。主人公は死んだ日和と過ごした日々を望むだけで『未来』を望んでいないのではない様に思える。

 そんな主人公に巻き込まれた他の登場人物は堪ったものではない。ほのかはもとより、作品中、最低の扱いだった里中兄妹なんて路程の石ころ程度の扱いだし。しかし、真の被害者は十六夜ではないかと思える。日和の想いの強さに絆され気まぐれに受け入れてしまったばかりに彼女は全てを失ってしまった・・・それは琥珀であり、絶対的な存在であった死神としての力も。日和と主人公の2人は「死神の〜」という作品における底なし沼である。彼らに関わって無事で済んだキャラクターは1人としていない。例外なく翻弄されて打ちのめされてしまっているのである。

 あ〜、結局何が言いたいかと言えばライターのおるごぅる氏は凄いという事か。これは究極的な皮肉を込めた純愛シナリオと言わざるを得ない。死んだ人間に対する純愛は生きている人間に向けられるそれを全否定してしまうと言いたい様に感じてしまうよ。余談だけど氏がライターを辞める切っ掛けになったのってこれなんじゃないかと思うんだが。余りにも皮肉のエッセンスが強すぎるし。設定に反してエロやギャグ要素の強さも余計にそう感じさせる要因になっているしね。ミドルプライス作品にしてはやたらと力の入れ具合が半端ないのも気になるなぁ。









戻る